今日から「岡野雄一まんが展 ペコロスの母に会いに行く」

今日から始まりました「岡野雄一まんが展 ペコロスの母に会いに行く」。早くも長崎新聞毎日新聞西日本新聞の取材が終了。長崎新聞は先日大きく紙面をさいてくださいました。ありがとうございます。他紙も近日中に載る予定です。さて、3冊目のまんが本もバッチリ(バッチリって昭和だよなあ)出来上がり、あとはみなさんに来ていただいて、まんがを読んで笑って笑って泣いていただく(笑)。そうです、岡野さんのまんがは爆笑した後に泣いてしまうというギャグなのに感動ものなのです。以前もカフェ豆の客席では声を出して笑っていたお客様がふと見ると号泣しているという場面に何度も会いました。岡野さんのまんがは大人のためのまんがです(アダルトという意味ではない)。今回は特にお母さんとのやりとりといいますか、お母さんから見た親、兄弟、夫、子供、人生、世界、時間、長崎、天草…などなど、ぐっと焦点をしぼった物語が展開されています。グループホームのベッドに横たわる認知症のお母さんが、あるときは少女になったり、若い妻になったり、あるいは死んだお父さんに連れられて空を飛んだりと、とてもドリーミングなストーリーですが、そこに恐ろしいほどのリアリティがあるのは、岡野さんが現実に見てきたことが、つまり実際のお母さんとの体験がもとになっているからだと思います。
ということで、2年前に出したまんがも、今回出来上がったまんがも今日からカフェ豆でゆっくりと読めますので、是非ぜひおいでください。そして今回もまんが本を販売しています。500冊しか刷ってないので早い者勝ちです。前回のまんが本も少しだけ残っていますので、持ってない人はこの機会にまとめ買いしたほうがよさそうです(笑)。どちらも¥1,000(税込)です。



おかげさまで詩人◎伊藤比呂美トークショーは定員を急遽増やしたにもかかわらず、あっという間に予約でいっぱいになりました。ほんとうにありがとうございます。昨年夏に行いました田口ランディさんに続いて、こんなビッグネームのトークショーが開催できるなんて幸せ者です。これも岡野さんのまんがとたまたま出会った伊藤さんが、たまたま岡野さんの個展期間中にアメリカから日本に帰ってきて、それもわずかな滞在期間にわざわざ長崎まで来ていただくという、これはもはや偶然ではない、なにかしらのご縁があってのことだと思っています。また、このトークショーのお知らせもこのブログだけでしかやっていないのにもかかわらず、あっという間に満員御礼となり、急遽限界まで定員を増やしたにもかかわらずすぐに満席となりました。ちゃんと告知をしていたら、どこか大きな会場でやらなくちゃいけなかったでしょうけど、今回はあくまで岡野さんのまんが展の特別イベントですので、会場のカフェ豆に入りきれるだけということにさせていただきました。昨年のランディさんの講演会もそうでしたが、「知ってたら絶対行ったのに〜」とあとから多くの方に言われました。今回もおそらくそんなふうに言われるのは覚悟してます(笑)。今のうちから謝っときます。ごめんなさいです。カフェ豆は「えっ?なんでこんなところにこんなすごい人が来るわけ?」って言うくらいのクオリティを保っていきたいと思っています。それは有名人だからとかギャラ高いのにという意味ではなくて、ほんとうにこの人のお話を聞いてみたい、特にこの長崎で話をしていただくことに意義を見いだせる人に来ていただきたいと思っています。っていうか、自然とそういう巡り合わせになっていくのに任せているという感じです。ありがたいことです。今回は岡野さんの描くまんがの魅力が伊藤さんをアメリカから長崎まで引き寄せたんだと思います。そこまで魅力のあるまんがを是非多くの方に見ていただきたいと思います。「岡野雄一まんが展 ペコロスの母に会いに行く」は今日から2月26日まで開催していますが、早く来ないとあっという間に終わりますよ〜(笑)。