夜ジャズ!!最高!

さきほど「夜ジャズ!!」が終了し、打ち上げも楽しく終了しました。いやあ〜、大人のジャズでしたね〜。シバケンさんがMCで「夜のジャズって、当たり前なんですけど」って笑いをとってましたが(笑)、やっぱりジャズと夜は切っても切れないな〜って。やっぱりジャズっていいですよね。特に今夜のジャズは大人〜って感じの構成でした。でもシバケンさんはともかくピアノの得田くんは25歳だし、ベースの田川くんは23歳。こんなに若いのになんで?って思えるほどシブイ演奏を聴かせてくれましたよ。会場のお客様も大満足。聞けばベースの田川遊人(本名だそうです)さんのお父さんはサックスプレイヤーだそうで、どおりでそんなDNAなんですね。でも私のおじいさんも大正時代に長崎のクラリネット奏者だったそうだから、もしかしたらそんなDNAがあるのかもしれません…ないか(笑)。私が若い頃には長崎にもジャズが聴けるお店がたくさんありました。今夜の打ち上げのときに話が出ましたが、昔はアート・ブレイキーも長崎で結婚して住んでましたし、エルビン・ジョーンズだって長崎に住んでました。長崎はジャズの街になりかけていた頃もあったんですよね。それにくらべれば今はちょっと寂しいですね。でもシバケンさんをはじめ、こうして若い人たちも頑張っていますから、今後が楽しみです。カフェ豆もなんらかのお手伝いができたらいいなと思っています。私の学生時代はといえば、暇さえあればジャズ喫茶に入り浸っていたし、たまに長崎に帰ってきた時も、毎日のようにジャズ喫茶に通って、ひとりでジャズのレコードを聴きまくっていました。そう、あのころはまだアナログのレコード盤でした。高校生の頃、かなりのプログレ野郎だった私は、キングクリムゾンの「アースバウンド」という海賊盤を手に入れました。それは私が持っていたスリードッグナイトの豪華付録付きのLPレコードと、友だちが持っていた「アースバウンド」を交換したのです。今思えば、そっちのほうが希少価値が高かったような気がしますが、なにしろキング・クリムゾンがジャズをやってるらしいという海賊版だったので、一も二もなく交換しました。今では正規のCDとして売ってるので、やめときゃよかったのですが、でもそのLPレコードに入っている「21世紀の精神異常者」(今ふうに言うと「21世紀の統合失調症患者」なのですが、当時の翻訳者の意思を尊重して、そのまま書きます)は今でも最高です。このLPがきっかけに私はジャズを聴くようになりました。これを聴いて「もしかしたらジャズっていいかも」と思ったのです。そして始めて買ったジャズのレコードがコルトレーンの「至上の愛」。初めて聴くジャズにしては重すぎなのかもしれませんが、それまでプログレを聴いていた者にとってはすんなりと気持ちに入ってきました。というか凄い衝撃でした。毎日毎日瞑想するかのように聴いていました。それから次に買ったのがキースジャレットの「生と死の幻想」。これもそうとう思い音でした。普通ならMJQとかオスカー・ピーターソンとか、ビル.エヴァンスとかからはじめそうなものだし、ロックからだったらウェザー・リポートなんかを聴けばよさそうなものを、いきなりコルトレーン、それも「至上の愛」、もしくはキース・ジャレット、しかも「生と死の幻想」ですから(笑)。それからもかなり濃いめのジャズを聴いていました。山下洋輔トリオや梅津和時の生活向上委員会とか…。今思えば若気の至りといいますか、それはそれで貴重な体験をさせてもらいました。一方でハービーハンコックの8ビートにもはまりました。当時(30年前)は、クロスオーバーとかフュージョンとかいう8ビートが大流行りでしたから、スタッフとかも好きでした。日本のジャズミュージシャンも競って8ビートを取り入れていましたよねナベサダとか(笑)。ま、それはそれでそんな時代でしたから(笑)。私もブレッカー・ブラザーズとか、深町純とか聴いてました。なかでも好きだったのが本田竹広さんと増尾好秋さんが組んでたバンドが大好きで、彼らがコーネル.デュプリーとアンソニー・ジャクソンとスティーブ・ジョーダンとレイ・マンテーラという最高のスタジオミュージシャンとセッションした「イッツグレイトアウトサイド」っていうレコードは、それこそ穴があくほど聴き潰しました。ちょうど私が二十歳の頃です。私にとってはこれが一生のうちに出会う音楽のベスト10入りの一枚です。

イッツ・グレイト・アウトサイド

イッツ・グレイト・アウトサイド

世間的な評価はどうあれ、個人的にはそれほど大切な一枚です。
あ、個人的なおしゃべりになってしまいました。ま、いつも個人的なおしゃべりといえばそうなんですがね(笑)。

明日は月曜日。毎週しつこく言ってますが、カフェ豆は月曜と火曜日が定休日。そして水曜日からは、いよいよ「山下良夫展 テンペラ画の世界」が始まります。山下さんの作品をまとまって見る機会なんてそうそうありません。是非お見逃しなく!