今日は夜も営業します!

ひとつお知らせです。以前、カフェ豆のギャラリーであるギャルリーコクトーでも素敵な個展をしていただいた雲仙焼の石川ハミさんが浜屋デパートで「石川ハミ作陶展」を開催します。このたびそのDMをつくらせていただきました。今回も素晴らしい作品が並ぶことと思います。みなさん、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。
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雲仙焼 石川ハミ 作陶展
浜屋デパート 8階ギャラリー(長崎市浜町)
10月19日(火)〜24日(日) 
〈ごあいさつ〉
「窯焚きは五体を割って心焼く」17年忌を終えた先代の句です。
土を捏ね、ロクロをまわし、火に焼かれて歪んだ器に、
“清らかなもの”が宿るまで…との想いで窯の前に立ちます。
今回も作っては壊しの連続でした。
遠い道のりですが、先人の目指したところをめざして…
ご高覧、ご叱咤いただければ幸いに存じます。
                  石川ハミ
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こんなすばらしい作家さんのDMをつくらせていただいて嬉しく思っています。今回もひとりでディレクションして撮影までやりました。じつは前回のハミさんの作陶展のときも DMをつくらせていただきました。ちなみにこんな感じです。

そのときはいろいろと思いあぐねたあげく、琉球畳の上に器を置いて撮影することにしました。あえて自然光の、それも逆光で撮りました。作品自体の色やディティールはなくなりますが、逆にそうすることで作家さんの器に対する思いが表現できればと考えました。器を表現するのに、器自体はシルエットにして、その土台である畳のディティールによって器の背後にある精神的なものを表現しようとしました。それで今回はどんなふうにしようかと、やはりいろいろと考えました。ハミさんが作品を生み出す時の、自然に対する畏敬の念と、焼き物に対する真摯で一途な姿勢を、おごそかに葉を並べる小さな植物の中に器を置くことで表現できるかもしれないと思いました。場所は長崎の3大唐寺のひとつである聖福寺の山門の片隅を選びました。手入れの行き届いた苔の整い過ぎたそれではなく、ふつうは見逃してしまうようななんでもない雑草の茂る場所をあえて選びました。ハミさんの器を見ていて、人生でほんとうに大切なものは何かということを問いかけられているような気がしたからです。
ついでにデザインという仕事についてちょっと書きますね。私がやっているグラフィックデザインというのは伝える仕事です。カッコのいいものをつくるのが仕事ではありません。グラフィックデザイナーは何を伝えるべきかを考えます。結果としてカッコ悪くては話にならない場合には、カッコのいいものとしてつくるわけですが、大切なことは「伝えること」「伝わること」なのだと思います。いくらカッコがよくても、伝わらなければデザインとは言えません。カッコがいいだけであれば、どんなものでもつくれます。DMもポスターも何が書いてあるのかわからないようなものは、どんなにカッコよくてもダメなんです。名刺ひとつにしても、ふつうの大人が読めないような小さな文字ではアウトです。カッコつけるためにそんな仕事をするようなデザイナーは素人です。若いデザイナーの名刺をもらうとそんなのが多いです。そこから伝わってくるのは「どうだかっこいいだろ」という自慢。あの小さな紙片のどこに名前が書いてあるのかさえわからないような名刺をクライアントに渡して、「この人ならうちの商品をしっかりと伝えることのできるデザインができるだろう」と思ってもらえるわけはありません。デザインは自己表現ではありませんからね(笑)。デザインとは、クライアントの思いを伝える仕事だということを、若いデザイナーさんは忘れないでほしいなと思います…僭越ながら(笑)。
 

雨になりましたねえ。朝から雷も鳴ってるし。庭見世の日の雨はめずらしいんじゃないでしょうか。今日は庭見世。庭見世は、その年の踊り町の町内の家が奉納踊りの着物や笠鉾などの展示物とともに、寄贈品やその家の家宝なんかもいっしょに展示して、家の庭まで見物人を招いて見せるところから庭見せと言われ、今では庭見世という字を使うようです。踊り町としては7年に一度の町の威信をかけた晴れ舞台ですから、それぞれにお金に糸目をつけない素晴らしい展示が繰り広げられます。数年前までは振舞酒などもあって、それはもう街中が粋で華やかなひとときを過ごしたものです。今は飲酒運転を誘うとかなんとかで振舞酒は自主規制しています。でも各踊り町の庭にはあふれんばかりの見物人で賑わいます。10月3日は長崎らしさ満開の日です。今日は雨が気になるところですが、それでも多くの人が賑わうでしょう。
カフェ豆でも今夜は特別に営業します。庭見世を堪能したら、カフェ豆でひといきしていってください。もちろんお酒もあります。生ビール、ワイン、焼酎、バーボンそして今日は日本酒もオール500円です。それと先着6杯だけあの名酒「獺祭(だっさい)」大吟醸を700円でのご提供です。
 

「路地裏の散歩者 マルモトイヅミ イラストレーション展」も好評開催中です。長崎の路地裏のイラストがコメント付で展示されています。これもおもいきり長崎らしいですよね。いまではもうなくなってしまった路地裏の風景もあって、「ああ、そうそう、このあたりこんなんだったよね〜!」の連発です。
 
ということで、今週は長崎がいちばん長崎らしい一週間。長崎へお出かけのときは、ぜひカフェ豆に寄ってくださいね。いつものようにパスタランチや悪魔のティラミスとともに、おいしいコーヒーをご用意してお待ちしています。念のためカフェ豆の営業時間をお知らせしますね。
水・木・土曜日は11:30から20:00まで
金曜日は11:30から24:00まで
日曜日は11:30から18:00までです。
でも今日は特別に夜もお客様がいらっしゃるかぎり営業します。
定休日は祭日にかかわらず月曜と火曜日です。
よろしくお願いします。

 

今月10月29日(金)は津軽三味線の木下恒存のライブです。今回は津軽民謡歌手の内山みゆきと、太鼓の大沢ゆき音の3人のユニットでの演奏をお楽しみいただけます。午後6:30開場 7:00開演 ワンドリンク付3000円。ただいま電話予約受付中です!
・カフェ豆ちゃん Tel:095-825-4455
・木下恒存Tel:080-5242-6074
・ジョインボックスTel:080-5800-1262