今日と明日はお休みです。

カフェ豆は月曜日が定休日なので、週の終わりがなんとなく日曜日って感じで、日曜の夜はちょっとだけホッとします。でも実際はお店を開けていないときでしかできないことをやらなくちゃいけないので、定休日のほうが忙しいわけで、それで今日はお店の大掃除をすることにしました。まだ梅雨入りには早いのですが、このところの雨つづきで、いまのうちに一度きれいにしとかないとと思うわけでして、日曜日の閉店後にいろいろかたずけものをしていたら、ちょっと気持ちのスイッチが入りまして、「よし大掃除をしよう!」と思い立ったわけです。スイッチさえ入れば徹底的にするのがわたくしのいいところなのですが、そのスイッチがなかなか入らないところがわたくしの悪いところなんであります。で、そのスイッチ入りついでに徹底的にきれいにしちゃおうということで、急に申しわけありませんが、明日の火曜日までお休みさせていただきます。あさって5月26日からはきれいさっぱりとなったカフェ豆で、ゆっくりとおくつろぎください。ということで
5月25日(火)は大掃除のため臨時休業させていただきます。
 
で、いま午前2時過ぎ。あいかわらず夜中はデザインの仕事をやりつづけているカフェ豆店主であります。きのうは長崎でおこなわれる寄席の会のチラシ。今日は某ショッピングセンターのテレビコマーシャルの絵コンテ。一昨日は某老舗カステラのパンフレットと来月のギャルリーコクトー企画展のチラシ。一昨々日はがん緩和ケアのポスター。その前は6月に福岡で行なわれる彫刻家野島泉里くんとその師匠である堀内健二さんの展覧会のDMデザイン。その前はピアニスト松尾薫さんの長崎と東京でのコンサートチラシ。その前は…なんだったけか?ま、そんな感じで、カフェの仕事とデザインの仕事は同時にできないので、カフェの閉店後に別の場所にあるデザイン事務所へ行ってから仕事をするわけです。やはりどう考えても二人分働いてる(笑)。少なくとも労働時間的には一日16時間はくだりません。平均20時間ぐらいでしょうか。ほんとにちょっとしたすきまに寝てるって感じなので、いっしょに住んでる息子ともたまにしか顔を合わさない感じです。以前こんなことがありました。私がめずらしく早い時間に家に帰ると、「あ、お父さん、よかった〜来てくれて」と息子。「なんで?」と訊くと、「ほら、玄関の天上の電球が切れたんだよね」って、「そこかい!」って感じでしたが、それ以前に「来てくれて」っていう表現はいかがなものか…。で、たまにとりあえず夕食だけ食べに帰って、それからまた仕事に戻ろうとすると、息子は「また来てね」と送り出してくれます。もしかしたら私は近所のおじさんなのかもしれません(笑)
そんな息子も、いまでは中学二年生。それまでまったく絵に興味のなかった息子が、いきなり手のデッサンをはじめたのです。学校の勉強ははじめからそっちのけですが、大好きなテレビゲームもそこそこに、自分の手を見ながら、鉛筆で一生懸命描いているのです。それも一枚や二枚ではなく、すでにそうとうな枚数を描いていました。そんなにデッサンがしたいんなら、お父さんが教えてあげようか?と声をかけると、めずらしく「うん、頼むよ。教えて教えて〜」というので、私は画材店に寄って、ちゃんとした画用紙と練りゴムを買って来て、それとお母さんにタマネギを買って来てもらって、「よし、このタマネギをすぐ目の前に置いて、見える通りにそっくりそのまま、力の限り描いてみろ。もうどっちが本物のタマネギかわからなくなるくらい、本物そっくりに描くんだ」と言いました。そしたらなんと息子は「え〜、お父さん、ほんとにそっくりに描けるの〜?」とふてえことをぬかしやがるし、そこで妻が追い打ちをかけるようにニヤニヤしながら「お父さんほんとに描けるの〜?」と息子の方を持ちやがった。そこでお父さんの威厳を示さなければ家庭崩壊だ。いやそこまでは思いませんが、ここでお父さんの力を思い知らるいいチャンスだと思い、というか結局息子と妻にいいように乗せられて、自らタマネギを描いてみせたんです。だんだん描いていくうちに息子の目が輝いてきました。その驚きとともに「お母さん、ほら、見てごらんよ、お父さんすごいよ」と耳打ちしています。そんな様子を横目に、フッフッフッとほくそ笑みながら、さらに描き込んでいくお父さん。タマネギ一個が完成した時の息子と妻の鳴り止まぬ拍手。息子の私を見る目が違っていました。ついでに妻の眼差しも違っていたようです。「おとうさんはやればできる系なんだよ」と一家団欒のひとときでした。チャンチャン。