今日もこのへんで

そうですかエスビョルン・スヴェンソンって亡くなってたんですね。って、何のことだかわからない人が多いですよね。岩永嘉人さんのブログで紹介されていたe.s.tというジャズバンドのリーダーであるエスビョルン・スヴェンソンは一昨年スキューバダイビング中に亡くなったのだそうです。いよいよこれからという天才ジャズミュージシャン。ちょうどiPodで彼のCDを聴いていた時だったのでさらにビックリでした。このところ共時性みたいな、ふとした偶然のような偶然でないような一致のような感じを受けることが多いのは気のせいでしょうか。きのう、といっても数分前のことですが(笑)、ミンデルのプロセスワークやトランスパースナル系の本を読むと、その行為そのものによってまわりのものごとが不思議とつながってくるような気がしてきます。いまどきスピリチュアルなどというと、いかがわしいバッタモンタレントの金儲けみたいに思われがちですが、それとはまったくちがうちゃんとした思想があるというのを…いや、やめときましょうね。こんな話は月曜日のバカッ話にまぎれこませましょう(笑)。
きのうの日記で、カフェ豆内にある本は自由に読めますという話をしました。そんなに難しい本はありませんが、けっこうめずらしい本もある…という話もしましたね(笑)。たとえば内田樹せんせいは超有名なので、だれでもご存知かとは思いますが、そのせんせいの本にこんなのがあります。↓

死と身体―コミュニケーションの磁場 (シリーズ ケアをひらく)

死と身体―コミュニケーションの磁場 (シリーズ ケアをひらく)

これが本棚にあるカフェはそうないと思います。それから
「あいまい」の知

「あいまい」の知

とか、たとえばハイデガーなんて、いったい世界中のどれだけの人が理解しているんだろうかと思うほどめちゃめちゃ難解です。めちゃめちゃ難解な上に「存在と時間」なんて本人が途中で放り投げているくらいですから、わかるわけがない(笑)。でも木田元だいせんせいにかかれば、そりゃあわかりやすいことこの上ないのです。わたしたち凡人には、これくらいやさしくやさしく解きほぐしてもらえたら、涙モンでうれしいですね。↓そんな1冊です。
ハイデガーの思想 (岩波新書)

ハイデガーの思想 (岩波新書)

ということで、私は難しいことはわりと好きですが(笑)、難しい本は大っ嫌いです。というか難しいことを難しく書いて「どうだ難しいだろう」と自慢しているかのような本が嫌いです。たとえば「現象学」について書いてる竹田なにがしっていう学者の本は、何を言ってんだか、本家本元のメルロ=ポンティよりも難しく書いてる。んなもん意味ネエですよね。ようするに本でも人でも偉そうなのが大嫌いなんです。ほんとに偉い人は偉そうにしていません。偉そうにしている人に限って、つまり虚勢を張っていなければ生きていけないようなちっちゃな人なのかもしれません。偉そうにしても許せるのはサルバドール・ダリマイルス・デイビスぐらいです(笑)。カフェ豆には、一見難しそうな本も並んでいますが、それは決して難しい本ではなくて、難しいことをわかりやすく書いてあるすぐれた本がほとんどです。なかには難しいことを何もここまでくだいてわかりやすくしなくてもっていうような本もあります。これです↓この本は痛快です。天外せんせいが、マスコミ大好き脳科学タレント茂木健一郎をけちょんけちょんに論断している気持ちのいい本です。脳科学の限界を明確に指摘されて最後は黙りこくるしかない茂木くんです。しかもわかりやすすぎる!
一度読みに来ませんか。コーヒー1杯400円で、読み放題です(笑)。あ、ただし美術関係の本の中には難しいのもあります。いちおう私の準専門分野みたいなものなので、美術に関する基本的な知識がなければ難しいという意味です。でもそんな本でも文章はともかく図版を見るだけでも楽しいですよ。
 
たぶん、今日はとても忙しいのでこれ以上は書けないと思います。というか、こんなふうに書いておかないと、また寝る時間がなくなるので、今日もこのへんにしときます。
 
と思ったら、もうちょっと書きたくなった午前2時過ぎ(笑)
あの、さっきの本の話。お店に置いてある本は、ほとんどが私が個人的に買った本で、ほかにいただいた本や、置かしてもらっている本もあります。いただいた本の中には、著者もしくは翻訳者から直接いただいた本もあります。たとえばこの2冊↓
マイルス・デイヴィス・リーダー ダウンビート誌に残された全記録 (単行本)

マイルス・デイヴィス・リーダー ダウンビート誌に残された全記録 (単行本)

ノーザン・ソングス 誰がビートルズの林檎をかじったのか

ノーザン・ソングス 誰がビートルズの林檎をかじったのか

これらの立派な本は、翻訳者である上西園さんがわざわざカフェ豆に持って来てくださいました。こんな凄い翻訳をするひとが長崎にはいらっしゃるんです。その上西園さんのインタビューがここ↓「長崎インターネットラジオ」にあります。
http://nagasaki-netradi.sakura.ne.jp/
↑このページの「ロック書籍翻訳家 上西園誠」ってところをクリックしてください。とっても興味深いインタビューが聴けます。
上西園さんの訳した本はほかにもレッド・ツェッペリン、リッチーブラックモア、ニルバーナ、クラッシュ、レディオヘッドなどなど、そりゃあロック界最強メンバーのオンパレードです。そしてなにより上西園さんその人がロックなんですなあ。