犬や猫たちのこと

カフェ豆は長崎の有名な観光地のひとつである眼鏡橋の近くにあります。いつもお店に行く時には眼鏡橋の横を通っていくのですが、きのうちょうど眼鏡橋のそばで一台の軽自動車が路上に停まっていて、そこに100羽以上の鳩が集まって必死な様子でエサをついばんでいる風景に出くわしました。軽自動車の窓からたくさんのパンくずのようなものをまいているようでした。観光客が持っているお菓子を寄ってきた鳩にあげるのは微笑ましいですが、車からどさっとエサを投げて、ものすごい数の鳩がむらがるというのも異様な光景でした。まあ、これは極端な例なのかもしれませんが、近年こうした鳩や野良猫への餌やりが問題視されています。で、先日のニュースに将棋の元名人として有名な加藤一二三九段(1239段ではなく、ひふみ九段(笑))が、近所の猫へのエサやりをやめなかったとして近所の住民から訴えられて、なんと204万円の支払いという判決がくだされました。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100513k0000e040059000c.html
カフェ豆がある東古川町は、長崎の中でも古くからある町家がいまだに残っているような風情のある通りです。そこにはかなりの数の飼い猫や野良猫が毎日行き来しています。そんな猫のいる風景も長崎らしくてとてもいいものです。この猫たちが通りのあちこちに残していく糞には困りものですが、誰かが野良猫にエサやりをしているからといって文句を言ったり、ましてや裁判沙汰になどする人はいません。昔ながらの町の人は猫と共生するのはあたりまえです。多少糞で困ったり、サザエさんみたいに魚をくわえて逃げられても、そこはご愛嬌というもの。全国で年間70000羽のドバトが刹処分されているそうだし、犬猫も毎日400頭が炭酸ガス室で窒息死(安楽死ではなく苦しんで死んでいく)させられているそうです。一方では悪徳繁殖工場で生まれてすぐに親から引き離されて小さなケースに入れられておもちゃと同じように店頭に並べられて売りさばかれている子犬や子猫たちがたくさんいます。それが日本の犬猫事情のようです。また、ドイツでは刹処分される犬猫はいないし、刹処分する施設すらないそうです。http://www.alive-net.net/law/wadai/Germany1.html すごいですね。というか本来それが当たり前なんでしょうけど。以前熊本市が職員の努力で犬猫の刹処分数がほぼ0になったという話を聞きました。やればできる系じゃないけど(笑)やればできるんですよね。行政も決して殺したくて殺しているわけではないというのもわかります。我が家の夢は、借家でもいいから、いつか一軒家に住んで猫を飼うこと。もちろん最期まで面倒を見る。残念ながら今はマンション住まいだし共働きだから面倒見る人がいないので飼えません。ただ可愛いから飼って、引越するからとか、可愛くなくなったからといって、捨てたり保健所にもっていったりする人の気が知れません。中には生きたままゴミ袋にいれてゴミの日に出している人もいるそうです。もう目眩がしますね。かといって自分が住んでもいないところの野良犬や野良猫にエサをやりにいくのも自分の勝手な都合です。困りものなのは鳩や犬猫ではなく、あきらかにモラルのなくなった人間ですよね。
 
 

今日は定休日ではありませんが、カフェ以外のことを書きました。カフェ豆は日曜日もいつものようにパスタランチ(980円)をやっています。事前に予約電話をいただけたらデザート(手づくりバナナケーキかスムージー)がついていますよ〜。
右はきのこの和風バターソースの写真ですが、今日はブロッコリーとソーセージのトマトソースパスタになります。もちろん手づくりソースです。それからパンはごまたっぷりパン。サラダのかわりのスープも手づくりニンジンスープ。みんなお店で煮たり焼いたりしてつくる手づくりのものです。土日はお客様が多いので、ランチはご予約をおすすめします。1日限定20食です。よろしくっス。
 
 

それから悪魔のティラミス、大好評っス。ティラミスはわたくしがほぼ毎日つくっています。おすすめはカフェラッテとの組み合わせ。悪魔のティラミスに天使のカフェラッテです。以前はすぐに売り切れになって、お客様にがっかりさせていたりしましたが、近頃は品切れ前につくるようにしていますので、材料を買い忘れたとき以外(たまにある(笑))ほぼ品切れはなくなりました。悪魔のティラミス、男性にもおすすめです。だまされたと思って一度食べてみてください。きっと「また食べろ〜」って悪魔がささやきます。