極北のカフェのBGMシリーズ-2

忙しくてなかなか変えられなかったブログトップのデザインをやっと変えることができました。考えてみたら、これまで「カフェ豆ちゃん」のロゴは小さくすみっこにあっただけで、偶然このブログにやって来られた方にとっては、ここが何なのかわからなかったかもしれません（笑）。おまけに書いてることも何のことやらって感じですからね。で、とりあえず長崎に実在するカフェのブログだってことはわかるようにしました。ただ、わけのわからなさに関しては以前よりもよけいわからなくなったのではと心配しています。だっていきなりヘンリー・ミラーの文章ですから、あやしいといえばあやしい（笑）。存在するという言葉は東洋的には他動詞なんだということ。わたしたちは自らの意思で存在しているのではなく、存在させられている、もしくは存在させてもらっている。言葉の成り立ちが真実を表現しているというわけです。白川静先生の膨大な研究を出すまでもなく、東洋の英知というものはすごいですね。太古の昔から言葉になってるんですから。現代音楽の御大ジョン・ケージだって、中国の易や日本の禅の世界観にびっくらこいてそこから音楽を展開していったわけですから、現代ナントカっていっても、昔のどっかのパクリなんですなあ（笑）。少なくとも文化は進化しないと思います。科学は進化とか発展とか、そんなことを目指しているようですが、美術や音楽は時代によって変化はしても進化はしないと思います。現代彫刻がギリシャ彫刻を越えているかというと誰もそんなことは言わないように。興福寺の阿修羅像や運慶の金剛力士像を超える現代彫刻にお目にかかったことがないように。逆にどうしてわたしたちは昔のようなすばらしい芸術作品を生み出すことができなくなったのかを考えなければいけないのではないかとも思います。もはや新しいことに価値を見出すような時代ではないし、こんな時代だからこそ、本物を見極める目を養わなければなりません。
「人生において大切なのは、人生であって、その結果ではない。」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
ひとつはこれがゲーテの言葉だからこそ心に響いてくるのかもしれませんが、何かをやろうとしたときに、あるいは何かにつまづいて悩んだり迷ったりしたときに、「うん、そうなんだ」と思える言葉です。百のことを考えるより一つのことをやるほうが尊いと思います。たとえ千のことを考えたとしても何も残らない。一つのことしかやれなかったとしても、それは自分の中に確実に刻み込まれていくものです。やったことしか残らない。結果のためにやるのではなく、やったことが結果になる。わたしたちはこうして存在させてもらっているのだから、それなりの役割を果たしていくことが人生なのだと思います。
おお〜、ガラにもなくいつになく神妙な話になってしまいましたね。疲れてんのかな？話にまったく一貫性がなくダラダラ流れてますね。今日はこれくらいでやめときましょう。あ、極北のカフェBGMだけはやっときましょう。

これからのカフェ豆ちゃんが向かう方向を確認するという意味も含めて、極北のカフェにふさわしいBGMをご紹介していこうと思います。

ラッソ:死者のためのミサ曲

大好きな男性声楽ユニットであるヒリヤードアンサンブルの作品の中でもいちばん好きなCDです。残念ながらこのジャケット写真が表示されませんが、ECMレーベルは、音楽そのものや録音と同時にジャケットのデザインも秀逸です。クラシックはそれほどなじみのないわたくしですが、彼らの奏でる音楽はジャンルとか時代とかまったく気にならないほどすばらしく、素直に感動できます。彼らの歌声が静かに流れるだけで、そこの空気さえも浄化されるような気持ちになります。
　

ソロ・コンサート

偉大なギタリスト。彼の音楽がジャズなのかどうかなんてどうでもいいと思うほど超越した何かを感じます。芸術家のお手本みたいな人です。
　

聖なる儀式

これまでのラインナップでいくと、やはりヤン・ガルバレクを出さないわけにはいかないのですが、ちょっと尻込みするところがないではないです。というのは彼のつくりだす音楽自体はすばらしいし、おそらく人智の及ばない崇高な世界を見据えているのだと思います。ただ彼自身が演奏するソプラノサックスの音は、その音楽全体の中で感情的に主張しすぎるところがあって、どうしても手放しで感動できないところがあります。ただこのアルバムは比較的ひかえめなソロをとっているのであげました。
　
さて、少し雰囲気がかわりますが、極北のカフェにふさわしいBGMに欠かせない音がペンギンカフェオーケストラです。

ミュージック・フロム・ペンギン・カフェ(紙ジャケット仕様)

ペンギン・カフェ・オーケストラ(紙ジャケット仕様)

黄昏のローマ/ライヴ(紙ジャケット仕様)

Preludes Airs & Yodels (A Penguin Cafe Primer)