ちょっとぼやいてみました(笑)

それにしても、長崎での龍馬ブームにはなんだかトホホって感じです。大河ドラマでかっこいい福山くんが、かっこいい龍馬役をやってるから、そりゃ全国的にブームにもなるでしょうが、今回はブームというよりも、そのブームをうまいこと利用してなんとか金儲けをしたいという、つまり金儲けの手段として龍馬をもちあげているという見せ方が長崎の街中にあふれかえっていて、そこがトホホって感じなんです。小説「竜馬がゆく」の竜馬と、実際の龍馬と福山くん演じる龍馬がごちゃまぜになっていて、あたかも実在の龍馬がものすごい英雄であるかのような風潮になっていて、何も知らなかった人でも、実際の龍馬が日本を変えたみたいに思い込んでしまっているところもトホホですね。実際に幕末の歴史をきちんと研究している人なら、龍馬が国を動かしたなんて、これっぽっちも思っていません。とくに龍馬が長崎に滞在していたのはほんのわずかな期間だったし、龍馬を英雄に仕立てているのは「竜馬がゆく」をノンフィクションだと勘違いしている一部のフリークだけだったわけで、それはそれでべつに個人の自由ですからかまわないし、京都の旅館や長崎の料亭のように、龍馬が死んでから建てられた建物にある刀傷を龍馬がつけたと言うのも百歩ゆずってご愛嬌なのかもしれませんが、今のような猫も杓子も龍馬龍馬って騒いで、その騒ぎ方も、目的が単なるお金儲けのためにやってるのが見え見えなところが、やっぱりトホホなんですよ。実際のところ日本を相手に武器弾薬を売りつけるためにイギリスのジャーディン・マセソン商会から長崎に派遣されたグラバーの使い走りとして日本中を駆け回ったのが坂本龍馬であったわけで、それは勝海舟や長州ファイブの動きを見てもあきらかなわけで、亀山社中や土佐商会って、べつに日本をどうにかしようとするために龍馬がつくったわけでもなくて、戦艦や武器弾薬を売りつけやすくするために外国の商人がつくらせたトンネル会社みたいなもんで、結局その後の三菱になると輸入するんじゃなくて、戦艦や武器弾薬をつくる会社になっちゃったわけで。何度も言うようだけど、龍馬ブームで長崎に観光客を呼ぶのはいいとしても、フィクションとノンフィクションはきちんと伝えないと、長崎は嘘っぱちで金儲けしていることになるんじゃないかなと思うわけですよ。長崎はそんな嘘っぱちのブームをつくらなくても、本来十分魅力的な街なんだと思うんですがねえ。なんか無理につくろうとするからハウステンボスみたいになっちゃうんじゃないかなと。昔からあるいいものを大切にして、そこに人が自信と誇りをもって楽しく暮らしていく姿があれば、自然と観光客も増えるんじゃないかと思うんです。これからの観光は、珍しいものを見物に来るのではなくて、その土地のいきいきとした暮らしや文化を楽しみに来る時代です。それからこれも前に書きましたが県庁舎移転が決まってから10年も経った後で「県庁舎が600メートル移動したら、まち中の商店街がみんなつぶれて『おくんち』ができなくなるから県庁は責任とれ」だなんて、誰が聞いてもいいがかりにしか聞こえないんじゃないかな。それより、地元の商店街がもっと賑わうような県庁跡地の利用法をみんなで考えて、県に協力をお願いするほうがどれだけ建設的か。自分たちで智恵を出し合って工夫して、自分たちにとって自然体なまちをつくっていく。それがよその人にとっては素晴らしい個性に見えるわけで、自分たちの無策を誰かのせいにしたところで何の解決にもなりゃしないと思うんです…けどね。
と、今日はなんだかボヤキになってしまいましたね。
  

ハイ!今日はいよいよ谷本光ライブです。まだ大丈夫です。午後7:30スタート。3000円+要ワンドリンクオーダー。もし、今の時点で来れるかどうかわからない方でも大丈夫です。とりあえずお電話ください。095-825-4455まで。
 

 
 
 
 
 
昨日の夜、閉店間際になって、お客さんが誰もいなくなったのでこのCDを大音響で聴いていたら、お客さんが来てびっくりされてしまいました(笑)
と、ローリー・アンダーソンのサントラCDを紹介しようと思ったらアマゾンにも楽天にもリストが見つかりませんでした。しかたないので、もう一枚のほうをあげときます。これ私はLPレコードで持ってます。あのころまだそんな時代だったんですね。

ミスター・ハートブレイク

ミスター・ハートブレイク

そういえば私が買ったいちばん最後のLPレコードは忘れもしない坂本龍一の「音楽図鑑」でした。
音楽図鑑完璧盤

音楽図鑑完璧盤

このときすでにCDプレーヤーも持っていてCDもそれなりに買ってはいたんですが、これLP2枚組だったので、それにつられて買いました(笑)
私も当時は現代美術にはまっていたころで、ローリー・アンダーソンがNYアート・シーンの歌姫みたいな人でしたから、よく聴きました。今聴いても爽やかな感じはしますが、音楽的にはそこまで質の高いものだとは思えませんね。バブリーな感じがうっとおしいです(笑)。あ、ルー・リードの奥さんですよね、今もなのかな?ルー・リードは学生時代に多少聴いてました。やっぱ「ベルリン」が最高。私は当時美術学生でしたから、美術→現代美術→ニューヨーク→アンディ・ウォーホール→ベルベット・アンダーグラウンドルー・リードローリー・アンダーソンってな具合につながっていくんですね。さらにローリー・アンダーソンエイドリアン・ブリュー→キングクリムゾン→インプロビゼーション→ジャズ→ジョン・コルトレーンマイルス・デイビスマーカス・ミラーで、またニューヨークに戻ってくる。やっぱり当時はニューヨークが世界産業の中心だったんですね(笑)。あのころ巷に流行っていたのはデュラン・デュラン、トンプソン・ツインズ、カルチャー・クラブ。アートではニューペインティングといわれた一連のウマヘタ油絵(笑)。そう、このころデザイナーだった横尾忠則氏がよせばいいのに画家になって小器用なウマヘタ油絵を大量に描きはじめた頃です。そのころ私はペンギンカフェ・オーケストラが大好きでした。今も好きですけど。アートの世界ではナム・ジュン・パイクが派手なことやってましたし、ヨーゼフ・ボイスも日本に来たりして賑わっていましたね。西武グループ最盛期ではなかったでしょうか。