谷本光ライブは明後日!!

あいかわらずあたふたやっている間に、谷本光ライブは明後日となりました。ついこのあいだライブが決定して、このブログ以外ではほとんどお知らせしていなかったのですが、ある程度の数のお客様にご予約をいただくことができました。でもまだ入れます。予約可能です。大丈夫です。明後日3月14日(日)午後7:00スタートです。チケット3000円+要ワンドリンクオーダーです。お電話095-825-4455もしくはメールyon_ef@ybb.ne.jpまでお願いします。ただしメールは届かないこともあるようですので、確認メールをご確認ください。よろしくお願いします。それから今回は彼の新作CDとDVDも発売します。この機会に是非サイン入りCD・DVDをどうぞ。

 
今日は朝から大学の大先輩でもあり、長崎を代表する画家のひとりである馬場一郎先生のアトリエを訪問して、いろんなお話をうかがいました。カフェ豆店主は、雑誌「樂」のアートのコーナーである「ながさき・美の探訪」を担当しておりまして、4月発行予定の次号のための取材です。長崎市内の茂木北浦という、トトロがいても不思議じゃないようなのどかな里山に、馬場先生の平屋建てのアトリエはあります。中にお邪魔すると油絵の具の懐かしい匂いがします。アトリエとは言っても小さな古い民家をそのまま使っているので、けっして立派なたたずまいではありません。そこが馬場先生のすごいところです。それは徹底して虚飾をきらう一貫した先生の生き方のあらわれだと言っていいでしょう。先生は先日まで80日間ヴェニスに滞在しておられました。すでに何十回とヨーロッパを訪れていくうちの最後に惹かれたのがヴェニスの空気なのだそうです。そういうと悠々自適の画家生活のように聞こえますが、けっしてそうではなく、厳寒の冬のヴェニスで自炊をしながらかの地を感じ入る日々を過ごしていらっしゃったようです。馬場先生の描く油彩画は、とてもひかえめで、一見そこに何かの主張や表現があるのだろうかとさえ思わせるおだやかな絵画ですが、見ていくうちに、しだいにその深さというか、大きな視点にはっとさせられます。いつも謙虚に「いやいや僕なんかこの歳になっても言いたいことが言えるような絵を描けないんですよ」とおっしゃいますが、先生のいわゆるブレない芸術に対する思いは、しっかりと絵にあらわれています。このときの取材の模様は、雑誌「樂」の次号(来月発売予定)に書かせていただきますので是非買って(笑)読んでいただきたいと思います。もちろんこれまでの「樂」もカフェ豆にて発売中です。雑誌「樂」についてはこちら↓
http://www.ra-ku.jp/magazine/index.php

さて、来週からカフェ豆店内のギャラリーである「ギャルリーコクトー」では、「陶の器と木のカトラリー展」を開催します。こんな時代だからこそ、ふだん使いの食器はいちばんお気に入りのもので生活したい。こんな時代だからこそ、ひとつのいいものを大切に使っていきたい。そんな思いのあなたにきっと素敵な器との出会いが待っているかもしれません。カフェ豆店主が選んだおすすめの陶器と木のカトラリーだけを展示販売します。3月17日(水)から5月9日(日)まで。乞うご期待!
 
カフェ豆店主が二十歳の頃。つまり30年前(わかりやすすぎ!)。何を聴いていたかというと、いろいろありはするのだけど、青春の痛みを癒してくれた(こんなオヤジにも青春はあった…汗)音といえばこれ↓だったんです。

イッツ・グレイト・アウトサイド

イッツ・グレイト・アウトサイド

当時、8ビートのジャズがガンガン出てきていて、日本のジャズミュージシャンもみんな熱病にかかったようにフュージョンいやクロスオーバーミュージックと言ってましたね。4ビートvs8ビートとか、ジャズの雑誌も今考えればバカみたいな特集をやってましたね(笑)。雨後のタケノコのように軽薄な8ビートのジャズがたくさん出てきた中で、このアルバムは本物中の本物だと思っていました。今もそう思います。これをきっかけに日本の歴史的フュージョンバンド「ネイティブサン」が誕生するわけですが、不思議にネイティブサンは聴かなかったです。今見てもものすごいメンバーなんですけどね。渡辺貞男大先生の門下生バンドですが、フュージョンなのにリーダーの本田竹広さんがどうしても重たいものをひきずっていたような気もします。ま、それが本田さんのよかったところだったんですけどね。雨があがってカラッと晴れたんだけど、まだレインコートを脱げないでいるみたいな感じ。1979年ごろの日本は、もう学生運動をやる学生もすっかりいなくなって、「シラケ」なんて言葉が出てきて、パンクやスカが流行って、でも今と比べればまだ時代に熱気はあったような気がしますね。学生も新社会人もそんなにおりこうさんではなかったし、まだアングラとかサブカルチャーの名残りみたいなものもときどき見かけましたよ。いやノスタルジーに浸って昔は良かったなんて言うんじゃなくて、団塊の世代のおじさんたちが社会の中堅に位置していた頃の若者、つまり今の50歳前後の人たちって、どうにも中途半端なところにいたような気がします。ちょっと上(の世代)を見れば団塊。ちょっと下を見れば新人類。そのはざまのジャンル分けできないなんとも中途半端な「ヘえ〜、そうなんだ〜」みたいな青春時代を送ったなかの一人だったような気がします。そんな雨だか晴れだかわかんないような天気雨のような空気の中で、このLPレコードを何度聴いたかわからないほど聴きましたね。……昔は良かった(笑)