今日から「藤城かおる写真展 眼鏡橋百景」

はいっ!上にもありますように、今日も元気にパスタランチをやっております!今日と明日はニンジンのポタージュスープ。もちろん完全手作りです。カフェ豆店主自らニンジンやタマネギを刻んでつくります。それから今日はクルミの手作りパン。明日はジャガイモのパン。ちょっとめずらしいですよね。パン生地にジャガイモをころころと入れこんで焼いたパンです。これがまためっちゃ美味しい。冗談なしにマジにおいしいです。パンがこんなに美味しいってはじめて知りました。パンは妻が前日に仕込んで、翌朝お店で焼いています。メインは春キャベツとソーセージのトマトソースパスタ。このトマトソースもしっかり手作りです。かなり贅沢なつくりかたをしています。そしてコーヒーはもちろん1杯づつ豆を挽いてからチンバリのエスプレッソマシンでいれる極上のスペシャルティコーヒー。これは50円プラスすると「死ぬほど美味い」とまで言われたカフェラッテにできます。さらにランチの予約電話をいただいたお客様にはこれまた手作りのバナナケーキのデザートがついてくるという、それはそれは贅沢な980円ランチです。このカフェ豆パスタランチは土日もやってますし、時間も夕方4時ぐらいまでは材料がなくならない限りやってます。予約の電話をいただければ確実ですし、デザートもついてきますから、お気軽にお電話ください。電話095-825-4455で〜す。

文章長くてゴメンネ、ゴメンネ〜⤴
よく「文章が長すぎて読めん」とか「目が痛くなる」などのクレームをいただきます。そうまでして読んでいただいているのかと思うと嬉しいかぎりです(笑)。このあいだの「きっこの日記」に書いてあったように、やたら改行して、中身のない文章を思わせぶりに書くようなタレントのブログのようにはしたくはないので、思うままを読みかえしもせずに書いているせいで、日本語になっていなかったりもする今日この頃、みなさんいかが……おっと(笑)。
長崎は今月14日からはじまる「長崎ランタンフェスティバル」の準備で、街中があわただしく模様替えをしています。カフェ豆ちゃんがある眼鏡橋界隈もたくさんのランタンや大きなモニュメントの飾り付けが急ピッチで進んでいて、日ごとにきらびやかになっています。いつもより遅い時期の今年のランタンフェスティバル。旧暦の正月を祝う中国風のお祭りは、昔は新地中華街のこじんまりとしたお祝い事だったのですが、年を追うごとにスケールアップして、今では長崎を代表する大きなイベントとして定着しました。カフェ豆店主も過去にこの長崎ランタンフェスティバルのポスターを何度かつくっていて、ある年にはそのポスターが全国観光ポスターコンテストでグランプリをいただいたことがあります。ちょっと自慢(笑)。
さてそんなランタンフェスティバルに合わせて、今日からカフェ豆内のギャラリー「ギャルリーコクトー」では素敵な写真展が始まりました。題して「藤城かおる写真展 眼鏡橋百景」です。藤城かおる氏は写真家ではありませんが、この2年間、ほとんど毎日のように眼鏡橋の写真を撮り続け、自分のホームページに掲載してきました。じつにいろんな眼鏡橋の表情が捉えられています。その数なんと600枚。今回はその中から厳選された100枚をプリントして展示します。面白いです。見れば見るほど面白いです。写真家の写真とは違った視点でとらえる眼鏡橋のさまざまな姿は、長崎に住んで20年の藤城かおる氏の想いが伝わってきます。今回の展示では写真の説明をあえてせずに、撮影された年月日時間をつけて、時系列で見ていけるようにしています。たとえば眼鏡橋の上にたくさんのロウソクの灯りが並んでいて、日付を見ると7月23日なので「ああ、長崎大水害の慰霊の灯火だ」とか、たくさんの黄色いランタンに囲まれた眼鏡橋だと「この年は1月からランタンフェスティバルだったんだ」とか、眼鏡橋の周辺にいるひとたちがみんな下を向いて目を閉じていると思ったら8月9日11時2分だったりと、日付だけのキャプションがかえってとても多くのことを語ってくれます。もちろん記念日的なものだけではなく、なんでもない日常の眼鏡橋のほんのささいな表情が、とても豊かに見えてくるんですね。むしろそっちのほうが面白かったりします。そして同じ眼鏡橋というモチーフを毎日毎日2年間も撮り続けることによって、確実に明らかに写真としての質も格段に向上しているのがよくわかります。それは写真技術の向上というよりも、視点の向け方、モノの見方の変化なんだろうなと思います。2年前に藤城くんがカフェ豆にやってきて「今日から眼鏡橋の写真を毎日撮ることにしました」と言いに来てくれた日から、彼はほんとに毎日撮り続けてきました。それはすぐに自分のホームページ「眼鏡橋日記」としてリアルタイムに公開されました。このめちゃめちゃ地味〜なページも、こうしてプリントしてギャラリーの壁面に並べてみるとじつに壮観です。そして一枚一枚にただ面白いだけではなく、長崎のいろんな表情が織り込まれていることがわかります。是非見に来てください。眼鏡橋を知っている人も知らない人も、きっと今よりもう少し長崎が好きになるんじゃないかと思います。「藤城かおる写真展 眼鏡橋百景」は今日から2月28日(日)まで開催します。
 
ま、そういうことでもうすぐ長崎には「長崎ランタンフェスティバル」めがけて全国からたくさんの観光客のみなさんが押し寄せてきます。確かにこのお祭りは見るだけの価値はありますね。まだ見たことのない方、きっと楽しんでいただけると思いますよ。ほんと凄いスケールです。街中が幻想的な中国一色になりますからね。中国といっても、なにやらわけのわからない今の中国ではなくて、古き良き伝統的な中国です。中国の人に言わせれば「中国より中国っぽい」んだそうです。ま、中国版太秦映画村みたいなものでしょうか(笑)違うか。とくに今年はNHK大河ドラマ龍馬伝」の影響で観光客の方も増えるんじゃないかと思います。ドラマの影響というより福山君の影響ですね。福山効果ってものすごいですね。もうすぐ公示される長崎県知事選挙に立候補したら、何も選挙運動しなくてもダントツで当選するでしょうね(笑)。長崎県知事じゃなくて東京都知事だってなれるんじゃないかな。…つっこみどころ満載の知事選のことはおいといて(笑)…なんかもう長崎は龍馬で異常なほど盛り上がってます。石を投げたら龍馬にあたるっていうくらい、なんでもかんでも龍馬にあやかった商品であふれかえっています。何のかかわりのないお店にも福山君の龍馬姿のポスターや雑誌の切り抜きが貼ってあって、なんだかなあって感じです。この不況のなか藁にもすがりたいのはわからないでもないですが、これってちょっとすがりすぎじゃないんでしょうか。なんか蜘蛛の糸に群がる亡者の群れみたいでみっともないんじゃないかと思えてきます。今は特に大河ドラマの宣伝効果もあって、坂本龍馬をスッゲー英雄にしたてあげてるもんだから、司馬遼太郎が書いた小説の「竜馬がゆく」の竜馬がさも本当にいたかのような勘違いをした人たちが龍馬龍馬とやたら熱くなって、全国にいっぱい即席龍馬かぶれが出現しているわけですね(「即席龍馬かぶれ」っていうカップラーメンをつくったら売れるかも)。ま、それはそれで龍馬に限ったことではなくて、世の常みたいなものだからしょうがないし、タマちゃんだって、ヨンサマだって、ハンカチ王子やハニカミ王子だって同じようなものでしょう。でもそんな龍馬かぶれをクイモノにするようなあくどい商売を長崎でやってほしくはないと思うのです。長崎に来てくれる観光客のにみなさんに対して、実際の坂本龍馬や幕末の志士と呼ばれた人たちは長崎ではこんなことをしたんだということをちゃんとわかるようにしてあげないといけないのではないかなと思うのです。日本ではじめて坂本龍馬がつくった商社といわれる亀山社中は、伊良林地区の亀山社中記念館として再現されていますが、実際に亀山社中があそこだったかどうかはわかっていないし、だいたい上海であくどく大儲けをしていたイギリスのジャーディン・マセソン商会がアヘン戦争用に用意した武器弾薬があまっちゃったもんだから、それを日本で売りさばくためにグラバーを通じて龍馬に手っ取り早くつくらせたのが亀山社中であって、龍馬が日本を洗濯するために考えたものじゃない。そんなことは世界史の年表をちょっと見ただけでもわかるのにね。イロハ丸事件だって「オイラの武器弾薬をこんだけ積んでいたのにどうしてくれるんだよ、オラ」って、ほんとかどうかもわからないことを御三家のひとつである紀州藩にふっかけて莫大な賠償金を払わせたのも、バックに列強がにらみを利かせていたからだし、だいいちそんなやり方って天下国家を案ずる風雲児のやることじゃないし、もちろん英雄なんてもんじゃない。いや、誰がどう思おうとそれは個人の自由なのだからいいんですけどね。たとえば料亭花月の刀傷にしても龍馬のものではないと100%はっきりしているし、長崎の人ならたいがい知っていることなのに、全国から「龍馬の刀傷」と信じて拝みにくる人たちにも申し訳ないと思うのです。あの元祖龍馬かぶれのような武田鉄矢さんでさえ花月の龍馬の刀傷を本物だと思い込んでいるらしいのですから、全国の龍馬ファンが本物と思い込んでいるのも無理はないでしょう。でもですね、やっぱり小説の竜馬と史実の龍馬は違うんだってことをはっきりさせとかないといけないんじゃないかと。以前は「龍馬の刀傷」もご愛嬌程度で言うほうも言われるほうも眉唾話のまあまあですませられたけど、これだけ全国的に有名になっちゃってるんだし、天下のNHK武田鉄矢さんが全国に刀傷を実際に指差して売り込んじゃったもんだから、話はそうとう面倒なことになっているようですね。はやいとこカミングアウトしとかないとえらいことになるんじゃないかと。「長崎はウソまでついて観光客からお金をまきあげるところ」なんて言われたんじゃいやですよね。まあ、個人的には幕末の志士と呼ばれたひとたちがやったことになっている日本の近代化が何だったのかがはっきりする時代がいずれやってくると思っています。それは日本史の年表を見てもわからないけど、私のような歴史にほとんど興味のない人間でさえ世界史の年表を見ればすぐにわかることなんですけどね。それから世界遺産にしようと頑張っているいわゆる端島軍艦島)は近代化遺産とされていますが、もう少しだけ離れたところから見れば「負の遺産」なわけで、そんなこともあきらかにした上での世界遺産登録なら意味のあることだろうとは思いますね。
話がランタンフェスティバルからかなり逸れてしまいました(笑)。べつに龍馬がきらいなわけではありません。好きでも嫌いでもありませんし、それ以前に興味もありません。ただ今のような熱病のような龍馬ブームにあやかったウソで商売するような長崎であってほしくないという気持ちはあります。単なるブームですから1年もすれば、あれはいったい何だったんだとなるんでしょうが、傷は浅いうちに治しましょう(笑)。