月曜日はオフトーク

今日は月曜日でカフェ豆ちゃんは定休日。でもカフェ豆店主はふだんできないことを一気にやってしまわなければいけない一週間でいちばん忙しい日でもあります。だから今はまだ日曜日の夜なんですが、明日の月曜日の分まで書いておくことにします。月曜日は基本的にカフェ以外のことを書こうかなと思います。先週は西洋では使用禁止になっているネオニコチロイドという善人づらした猛毒農薬が日本中でいまだに使われているというおかしな話をしました。なぜそんなことが起こるのかと言うと、農薬が売れて儲かりさえすれば日本人がどうなろうと知ったこっちゃないという思想信条の大金持ちが、権力で政府もマスコミも黙らせているからです。これはなにも農薬に限ったことではなくて、世界中の経済的利益を集めるためには手段を選ばない輩が昔からいるってことですね。オバマ大統領がいきなりノーベル平和賞に決まった。これは誰が見てもめちゃめちゃ不自然だけど、そんなことを平気でやってのける人たちがいるってことです。でも思うんです。そんな人たちは死ぬまでそんな世界でそんなことやって、自分の人生にさほど疑問も持たずに死んでいくんだろうし、私たちのような凡人がどんなに束になってかかっていっても、何がどうなるわけでもない。というよりそんなくだらん権力の相手をしている暇なんかないってことですね。世の中には世界中の莫大な冨を手中にして操っていなければ自分のアイデンティティを保つことができない悲しい民族だっています。そんな輩に自分の大切な人生を振り回されたくはないですよね。世の中にはもっともっと素敵ですばらしい人と人とのつながりがあります。親から子へ、子から孫へ、命をつなげていくという尊い営みのなかで、ともに生きていくことの共感を確かに感じることのできる生活を送ることのほうが、どれだけ幸せなことかと思います。私が好きな雑誌である「風の旅人」の編集長である佐伯剛氏のブログにこんな行(くだり)がありました。
「人間は、食物を得て自らの恒常性を保つだけで健全に生きられるわけではない。未来に向かって自分がどう変化していくかをイメージして、その具現化のため に関係性を織りなしていくという精神活動によって生を活性化している。すなわち人間は、不確かな未来からエネルギーを得ることができるのだ。 人間にとって、世界とは、様々な関係性が詰まった時間そのものであり、人間は、その関係性を身につけ、行動のなかに織り込み、自分に固有の時間を世界に付け足していくことを潜在的に求めている。それがゆえに人間社会は、多様性に満ちて出会いの幅が広がるほどに、生き生きとしたものになっていくのだろう。」
私たちにとっての未来が不確かだからこそ、そこから生きるエネルギーをもらうことができるのでしょう。不確かな未来に向かって、正直に謙虚に生きていければと思います。生の哲学ベルクソンもそんなことを言ってたような気もします。表現の仕方はどうあれ、たぶんギリシャ哲学の人たちも同じようなことを思っていたんじゃないでしょうか。運命とか時間とか、おっそろしく難解な言語で世の中をパーフェクトに言い当てようとしたハイデガーだって、人間の幸せについてはそれほど難解には考えていなかったんじゃないでしょうか、知らないけど(笑)。今生きている世に中につながっているという実感、共感、そんなものを感じながら生活できることがやっぱり幸せだなって思います。
ま、そんなわけで月曜日はこんな感じでカフェとは直接関係のない、いきあたりばったりのおしゃべりを書くことにしますね。
そういえば、以前は「今日のBGM」と題して、お店で流しているCDの紹介をしていましたが、このところやってませんね。じつは近頃CDではなくて、パソコンのiTuneにBGMとしてふさわしいと思える曲だけのファイルをつくって、それがランダムに流れるようにしているので、ほとんどCDを扱わなくなりました。それで飽きたらiTuneのファイルの内容を変えています。だいたい20時間分ぐらいのファイルですから、一日に二度同じ曲はかかりません。それでも毎日聴いていると、ときどきは変えたくなるもんなんですね。で、閉店後にひとりでパソコンに向かってデザインの仕事をしているときは昼間のBGMとはまた違ったプログラムを鳴らしています。ちなみに今鳴っているのはヤン・ガルバレクヒリヤード・アンサンブルの共作「ムネシモネ」

ムネモシネ

ムネモシネ