何かに出会うこと

昨日の朝日新聞にカフェ豆店主の作品が載りました。
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000360905150001
この記事に取り上げられたのは、以前「エスクァイア日本版デジタル写真賞」でアマナ賞をいただいたこの作品です↓

朝日新聞の企画シリーズ「ナガサキ ノート」第4弾の最初の記事として掲載していただきました。4歳の時、焦土と化した長崎のまちを兄の姿を探してさまよっているうちに1頭の焼けただれた馬を見たそうです。焼けこげた死体の山に何も感じなかったにもかかわらず、その時に見た死んだ馬の澄んだ瞳が60年たったいまでも忘れられず、私の作品に描かれた馬を見て、あの時の馬が清らかな水を浴びて幸せになったのだと思うことができて、思わず涙がこぼれたのだそうです。おそらく幼いころのあまりにも不条理な体験が、無意識に心を閉ざすという防衛本能が働いたのではないかと思います。そしてあのときに唯一心に入り込んでいた馬の優しい瞳だけが、彼女の心を解き放つことができたのだと。知らず知らずのうちに、心の奥底にしまい込んでいたものが、何かのきっかけに表に出てしまうことがあります。それはしまい込んでおかないことには生きていくことすらできない深刻なものであったりもします。それは自分で自分がどうしても許せないことだったりもします。そして思いがけない何かとの出会いによって、それまで閉ざし続けていた心の何かを解き放つ瞬間を、待っているものではないでしょうか。作品をつくることで、思いがけずそうした瞬間に関わることができました。ありがたいことです。
 
明日、5月17日(日)は都合により午後1時からの営業とさせていただきます。そして申しわけありませんが。いつものパスタランチはお休みあせていただきます。すみません。都合って、たいしたことではないのですが、明日は息子の運動会で、パスタランチをつくるカミさんがいないからです(笑)。で、どうも明日は雨が降って、運動会は中止だろうとは思うのですが、ま、はっきりしないのでバタバタしてお客様にご迷惑かけるよりは、ランチだけお休みしようということになりました。午後1時からはいつものようにランチ以外のメニューはありますから、よろしくお願いします。
 
例によって、今日も谷本光ライブのお知らせです。アコースティックギター1本で、エフェクターも多重録音もせずに、さまざまな音を操り、壮大な音風景をつむぎだす驚異のテクニックと唄ごころ。彼のつくる曲は北海道の大自然だったり、スペインの熱い風だったり、琉球ののどかな海だったりと、すばらしい表現力に圧倒されます。若干24歳の天才ギタリストの演奏をすぐ目の前でご堪能ください。

もういちど谷本光くんのプロフィールをご紹介しましょう。
打ち込み、多重録音一切無しのアコースティックギター1本でハーモニー・メロディ・ベース・パーカッションパート・特殊奏法を同時に演奏する独人多重奏者 《アコーストリックギタリスト》 16歳からギターを始め毎日15時間練習。 様々なコンテストで入賞。 高校在学中の17歳からプロ活動を開始し各音楽雑誌から 「文句無しに世界レベル!」 「末恐ろしい17歳がデビューした」と評される。 高校卒業後、(有)サンクストゥミュージック設立。 国民健康保険吉田学園などのTVCM音楽を手掛ける。 《フジロック(2003・2004年)・ライジングサン(2002・2004年)》に出演。 19歳からバルセロナ・パリ・ロスなど海外でも活動開始。 重度の腱鞘炎になったため、一時活動休止。 活動再開後、クラシックホール《kitara》で行ったソロコンサートは超満員を記録。 TV・ラジオ番組で《谷村新司渡辺美里夏川りみ秋川雅史手嶌葵斉藤恒芳(元クライズラーカンパニー)、鈴木康博(元オフコース)、山本潤子(元ハイファイセット)》など一流アーティストのバックギタリストを務める。 2008年、日本テレビ系24時間テレビ武道館会場にて谷村新司が歌う「いい日旅立ち」をギター1本のみのアレンジでバックギタリストを務める。渡辺美里セルフカバーベストアルバム「Dear My Songs」にて「Believe」のアレンジャー&ギタリストを務める。
昨夜お知らせしましたように、残り7席となりました。予約は電話1本で予約OK。095-825-4455カフェ豆ちゃんまで。
 
きのう急遽おしらせしましたオカリナ奏者立石佐保美さん率いるケルトミュージックバンド「オットリーズ」のライブを6月7日(日)午後7時からカフェ豆にて開催します。今日から電話予約受付中です。チケットはワンドリンク付きで2000円です。
立石佐保美=オカリナ
鈴木淑子=フィドル
村嶋幸四郎=ギター、マンドリン、ブズーキ
ヒカル=バウロン
西口恭代=ピアノ
ギター、マンドリン、ブズーキを操る村嶋幸四郎さんは、音楽のジャンルもケルトに限らず、フォークはもちろん、フォルクローレサルサにと何でもこなすマルチミュージシャンです。ぱっと見は坂本龍一に似ていると個人的に思っています(笑) まあ、それはともかく、昨日もご紹介しましたように、日本から遠くはなれた北欧の音楽が、かくも私たちのこころをゆさぶるとは。音楽っていいですよね。カフェ豆には生ピアノがあるので、こうしたナチュラルな音やジャズを聴くにはとってもいい空間です。で、近いうちにジャズのライブも計画中ですのでお楽しみに!