野島泉里彫刻展 三日目です。

今日は3日目。彫刻としては珍しい?壁面の作品。タイトルは『重力』。なるほど下に下がろうとする力。上に上がろうとする力。カタチが中に浮き上がっている理由はそれでしょう。でもべつに作品は謎解きではありませんから、それにこだわる必要はないようです。スルリとした自然な形態の心地よさを素朴に感じればいいのかもしれません。

『重力』御影石 290×100×12mm \60,000 
きのうの野島氏本人の書き込みの中は、作家でしか語ることのできない深い話がありました。ほんとその通りだと思います。どんなに見識のある評論家が何人かかっても、この実体験から来る洞察にはかないません。目の前にある石と闘っているようで、彼は常に自分自身と闘っています。でもその闘いの苦悩が作品に出てしまっていては作品として成立しないわけで。数知れない試行錯誤の末の琴線にふれるフォルムとの出会い。ことばでいえば簡単ですが、特に石をつかって意のままに表現をおこすなど、並大抵のことではありません。私も一度だけ石彫をやったことがありますが、60cm四方の石を平面に削るだけの作業がどれだけ大変なのかぐらいは知っています。真夏の炎天下にそれはまるで奴隷になったような苦悩でした(笑)。あ、レベルの低い私の昔話はおいといて…、野島氏の作品は石だけではないのですが、石の作品が圧倒的に多いようです。それは石のもつ抵抗感…つまり「そうかんたんに言うことは聞かないからな」という、しかしそれをなんとか乗り越えていった先に聞こえる本当の石の声のようなものが忘れられないのかもしれません。あらら、なんか生意気言ってしまいましたが、ここはひとつ野島氏ご本人からお話を聞いてみましょう。
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話は変わりまして、夕べ久々に眠りました。10時間以上。そしたら昨日までどんだけボケた頭で目を覚ましていたのかがわかりました(笑)。やっぱり人間眠らなければいけません。夜になったら眠って、お日様とともに目が覚める。そうしないと普通のことも普通にできなくなる。それはいやというほどわかっちゃいるけど…わかってないんでしょうなあ(笑)。朝までお店で仕事をしてから明るくなって家に帰ることがしょっちゅうなのですが、帰り道、中島川に沿った歩道には、ジョギングやウォーキングをするいろんな世代の方がたくさんいらっしゃいます。この人たちはきちんと睡眠をとったあとでこうやって朝の空気を吸いながら走ったり歩いたりしてるんだろうと思うと、自分のあまりの不健康さに嫌気がさします。不健康な生活をしてると不健康なものが寄ってくるんじゃないか。そこが怖いですよね。よ〜し、もう一度発心して、健康生活に挑戦しよう!…とい何度思いたったことか(笑)。でも何度でも思い直しましょう。ちゃんと朝起きることができるような自己管理。これができなければ何にもできませんよね、きっと。