野島泉里彫刻展

はい、いよいよ今日から始まりました野島泉里彫刻展。会場はこんな感じです。

もうすっかり美術館のようなカフェ豆になったことがおわかりでしょう。今回の野島泉里彫刻展の作品は全部で12点。すべて本物の大理石か御影石でできています。いちばん大きな作品は150kg以上あります。もちろん重量だけでなくひとつひとつにすごい力があります。展示のとき、こんなに存在感があってはお客様が引いてしまうんじゃないかなどと心配しましたが、それは余計なことでした。このとても洗練された空間にしっくりとなじんで、ランチやコーヒーを静かに楽しんでいただけました。目指す極北のカフェに一歩近づいたんじゃないかと嬉しくなりました。長崎新聞の記者である平古場さんが「入場料とっていいですよね」とまで言ってくださいました。いやたしかに入場料を払って見るだけの価値は十分ありすぎるくらいです。でもいいんです。お客様にはコーヒーを飲んでいただいて、ゆっくりと作品も味わっていただく。この上質な空間を楽しんでいただけるような方がたくさん増えることが店主の望みです。
さあ、これから毎日1作品づつ、この場で紹介させていただきます。そしてコメント欄に作者である野島泉里氏に、それぞれの作品についての解説やエピソードや思いなどを書いていただこうと思います。そしてここに来られたみなさんにも是非作品に対する感想などを少しでも書いていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
まず最初はお店に入ってすぐにお出迎えする作品「いし」です。


『い し』 御影石 350×350×350mm \400,000
材質は白御影石。もちろん無垢材、つまり石のかたまりです。さっき持ってみましたが、ひとりで持ち上がるような重さではありません。表面はツルツルに磨き上げられています。微妙なまるさの感じがなんとも暖かみやユーモラスささえ感じさせる作品です。タイトルの「いし」は石とも意思ともとることができるでしょうし、本来堅いイメージの石をやわらかなひらがなにすることで、このやわらかい形状のタイトルにしたかったのかもしれません。もしかしたらそこまで考えずにつけたのかもしれません(笑)。いづれにせよ冷たくて固い石が命を吹き込まれたようにあらわれてくることの不思議さと美しさ、そしておおらかさをもった作品だと思います。あくまでわたくし店主の感想です。作家ご本人からはどんなコメントがあるでしょうか。また、ここにおいでの皆様、この写真を見ての感想でもいいですし、実際にお店で見られた感想でもいいいですので、ご遠慮なくお書きください。お待ちしています。ちなみにこの作品、お値段は400,000円です。ご希望の方はカフェ豆ちゃん095-825-4455までお電話ください。