ギャルリーコクトー

カフェ豆のギャラリーである「ギャルリーコクトー」は一年間で11回の展覧会を企画し開催することができました。おかげさまでどの展覧会もたくさんの方に見ていただき、またギャラリーでありカフェでもあるという当初の試みが功を奏したと言っていいのではないかと思います。ギャラリーだけではなかなか行きづらい人もカフェという気軽さが手伝うことになり、またカフェを目的で来られた方も、思いがけずすばらしい作品に出会ったりする。カフェの空間に作品があることで、質の高い空気が生まれ、またそこで過ごす時間のクオリティも高くなるというものです。長崎ではギャラリーが経営的に成り立たない多くの地方都市のひとつです。これまで何人もの方が長崎できちんとした美術作品を流通できるギャラリーをつくろうと試みてこられましたが、いずれも経営的に無理が生じて消えていきました。ですから長崎で作家活動をしている優れた方がいらっしゃるのにも関わらず、そうした方の作品を長崎の地で見ることのできる場所がほとんどありません。美術館はありますが、地元作家を紹介するような気はなさそうです。いま開催中の県展のような趣味でやっている美術愛好家さんたちのために県民ギャラリーという場所はありますが、単なる貸し画廊ですから、美術館の学芸員の方たちと地元作家とのかかわりはほとんどないようです。まあ、それはそれでそうしたものということで、とやかく言う気もありませんが、少なくともカフェ豆の空間は、リアルタイムな作家の息吹が感じられる新鮮な場所にしていきたいと思っています。これからも続々と素晴らしい作家の表現を展開していく予定です。そしてそこに今ここでしかできないことの積み重ねが結果として長崎らしさとして浮かび上がってくるのだと思います。これまでは向こう一年間のスケジュールをきっちり埋めていましたが、途中でたくさんの出会いの中で、思ってもいなかった素晴らしい作家の展覧会もできることがわかりました。ですからこれからは半年先以降は、ゆるやかなスケジューリングにして、そのときでしかできないと言った状況にも対応できるようにしたいと思っています。じつはすでに3名の作家の方の機を逃してしまい、残念な思いをしました。すでに来年も半年決まっていますが、下半期はまだ流動的な状況です。


はやいもので、9月になったと思ったらもう後半ですね。10月のギャルリーコクトーは「納富司写真展 旅の途中」を開催します。10月1日(水)〜26日(日)までです。納富司さんといえば長崎を代表するグラフィックデザイナーですが、今回はプライベートな写真の展覧会です。普段はグラフィックデザイナーとして国際的な評価を得られている納富さん。仕事からちょっと離れたところで撮り続けているモノクローム写真を20点展示します。バリ島とニュージーランドでの風景のコントラストがモノクロームの中でどのように展開されるのか、今から楽しみです。
 
え〜、きのう岡野さんに持って来ていただいた108ページのマンガ本「ペコロスのながさき時間」の15冊の販売用ですが、はやくも5冊売れました。あと10冊です。さすがに1600円なので、なかなか買うまではと思っていたら、お店でひととおり読んでいただいてから、なおかつ1600円出して買っていただいているという、ほんとにありがたいといいますが、岡野さんのマンガが一度読んだら終わりと言うものではないことがよく伺えますね。じつはきのうNIB長崎国際テレビのアナウンサーの方が来られて、夕方のニュース枠でぜひ岡野さんを紹介したいということでした。すぐに岡野さんを呼び出して(笑)、いろいろ話を聞いてもらいました。今度の27日のライブも含めて10月あたまに放送予定です。その27日午後7時からのライブですが、ゲストプレーヤーにすでに3名の方(いずれも女性)が決定。ピアノとヴァイオリンとケーナです。もちろんアンプラグドですが、すごいことになってきましたぞ〜(笑)きのうもお知らせしましたが、今回のライブは予約不要です。椅子が35脚ほどしかありませんから、もしそれ以上に多かったら立ち見も覚悟で来てください。もちろん座り込んでもOKです。ワンドリンクは混雑するのでビール、ワイン、コーヒー、ジュース、烏龍茶に限らせてください。2杯目からはキャッシュオンデリバリーで1杯500円。何倍でもどうぞ!