「あごんしる」と岡野雄一ライブ、初日。

おかげさまで映画「あごんしる」と岡野雄一ライブの一日目が無事に終わりました。ありがとうございました。以前、美術館での上映会で観たときとは違って、画面ひとつひとつの細かなニュアンスを観ることができました。いろんな細かいところにここまで気を遣っているんだと、あらためて感心しました。しかしまあ、映画は多かれ少なかれこうした気の遠くなるような気遣いがなければ成立しないものなんですよね。このシーンが「これでよし」と判断する基準をどこにもっていくかで、映画の質はどうにでもなると思います。なんでもない脚本をすばらしい映像に仕立て上げることもできれば、すばらしい原作がうすっぺらな映像に歯科ならない場合だってある。個人的には今日観た「あごんしる」は最初に観たときよりも数倍よかったです。つまり最初に観たときは、受け入れるこちらがわに問題があったのかもしれません。ほんとよかったです。
それから岡野さんのライブ。PAなしの生声のライブはかなりの冒険でした。でも岡野さんの通る声は、むしろPAなしのほうが聴くひとの心に直接届いたのではないかと思います。リバーブなしの唄できちんと聴かせることができるというのは、かなりすごいことだと思います。それはメロディや歌詞とのバランスがとってもいい感じなんだと思います。今夜はもうひとりピアニストの松尾薫さんが1曲伴奏をしていただきました。これがまたよかったです。ありがとうございました。岡野さんのCDも売れて、打ち上げもも楽しい話で盛り上がりました。わざわざ島原から落語家の鰻屋こにょろさん夫妻もかけつけてくださって小話も飛び出すなど、楽しい一夜でした。
(写真は後日アップします)
明日は二日目。当然のことながら映画は同じものですが(笑)、岡野さんのライブは今夜とは違った選曲と、今夜の橘橋之助君のブルースハープに代わり、立石さおみさんのオカリナの登場です。