シンプルだけど奥が深い

夕方6時前後のカフェ豆は、お客様が少ないです(笑)。お客様が誰ひとりいなくなったら自分の聴きたいCDをボリュームを大きめに鳴らしながらデザインの仕事をしたりします。お客様がいらっしゃるときはクセのある曲はさすがに鳴らせません。まだまだそんなクセを主張できるようなお店ではないと思うからです。でも少しずつそのようなお店にしていきたいと思っています。ちなみに昨日一人のときに鳴らしていたのはこれ↓

DUO

DUO

こんなすごい音楽があたりまえのように鳴っているカフェ。いいなあ…マイルスやコルトレーンもいいけど、このような大真面目な日本のジャズが大好きなカフェ豆店主なのです。

カフェ豆店主は長崎市屋外広告物審議会なるものの審議委員でありまして、ときどきその会議にお呼びがかかるのですが、きのうがその日でした。午後2時から市役所本館会議室で、各方面のいわゆる有識者つまり地元有力企業の社長さんや大学の先生方やお役所や警察のエラい方にまじって、ちょっと場違いかもしれない私がちょこんと座っています(笑)。午後2時前はお客さんがいっぱいのカフェ豆でしたが、妻一人をお店にのこして審議会へ出かけました。なかなか面白い審議事項でした。ここで内容を公開していいのかどうかわからないので止めておきますが、私がこの会で思うのは、お役所の方々は屋外広告物に対して、じつにきちんとした対応をしていらっしゃるということです。おつかれさまです。
 
今日のランチは葡萄パンとパンドカンパーニュ。それとかぼちゃのポタージュスープ。きのうも焼いた葡萄パンですが、これがですね…美味い!すいません、妻からあんまり言うなとは言われてるんですが、やっぱり美味いものは美味いんですなこれが(笑)。素朴に美味いんじゃなくて、このしっとり感と柔らかさは、なんというか高級感のある美味しさなんですよ。だからこのパンの味を損なわないスープは何だろうと毎日メニューを考えています。これまでカフェ豆ランチのスープはいろんなメニューを試してきました。最初はとくに内容もバラエティにとんで、具沢山の食べごたえのあるものをと思っていましたが、近頃はパンをおいしく食べるためのスープという考え方でメニューを決定しています。ですからこれまであまり出てこなかったシンプルなポタージュ系が多くなっています。シンプルなだけにその味の調整は微妙です。これまではスープも朝からつくっていましたが、ポタージュは前の日に時間をかけてアクとりしたり濾したりして手間ひまかけてます。やはり手間ひまかけたぶんだけ美味しいですね。シンプルだけど奥が深い。どうやらカフェ豆の向かう方向がそのあたりにあるんじゃないかと思えてきました。変に飾らず、でも近頃よくあるロハスな素朴さを売り物にするすることもなく、かといって決してお高くとまらず、でもきちんと本物がそこにある…みたいな感じが貫ければ素敵だなと思います。まだまだカフェ豆の改善点は山ほどあります。っていうか改善点ばかりが目について、ついつい気持ちが焦ってしまうことがいちばんの改善必要な点かもしれません。カフェ豆らしさって何だろう…そんなことを常に考えながらコーヒーをいれている毎日です。いろんなことを試しながらも最終的にはシンプルで、しかし奥が深い。そんな魅力のある空間をめざして頑張ろうと思います。