12月の企画展

今日でやっと進行中の本の入校ができました。すこし肩の荷がおりました。何の本かというと題して「カステラ文學館ぐらふぃてぃ」。カステラの老舗である松翁軒の新聞広告といったら、長崎の人はたいていご存知かと思いますが、名だたる近代日本文学の巨匠とカステラがこんなにもつながっていたのかという驚きと味わい深さを、個性的なイラストとともに紹介していくシリーズは、なんと10年以上も続いています。今も継続中の人気エッセー広告ですが、最初から30人分の広告とそれに書ききれなかったもっとレアなエピソードを加えて一冊の本にしています。そのデザインを私のデザイン事務所ヨンエフがやっていたもので、なんとか12月のはじめには発売できそうです。樋口一葉夏目漱石芥川龍之介をはじめ、宮沢賢治幸田露伴向田邦子金子光晴まで、みんな長崎それもカステラに関わっていたんですね。近代日本を代表する作家30人のカステラにまつわるひと味違う面白さ。きっといっきに読んでしまうでしょう。とりあえず表紙はこんな感じ。

文章は明坂英二さん、イラストは下谷二助さん。詳しくは後日お知らせしますが、12月のギャルリーコクトーの企画展はこの「カステラ文學館これくしょん」のイラスト原画展です。広告では見ることのできないイラストの細かなディティールをお楽しみください。もちろんこの本もカフェ豆で販売しますが、さらに素敵なイベントも企画中です。乞うご期待!
進化かどうかはわからないが、常に変化するカフェ豆+ギャルリーコクトー。採算度外視で店主のわがままを押し通す企画が目白押し!現在開催中の松尾順造写真展もぼやぼやしてたら見逃しちゃうよ〜(笑)。この連休はできるかぎり松尾順造さん本人もお店にいてくれそうなので、興味のある方は、写真のこと、教会のこと、歴史のこと、なんでもいいから聞いてみてください。でもできればその前にこのインタビュー↓を聞いてから、予備知識をいれてからにしてくださいね。きっと写真が何倍も素敵に見えてくると思います。
http://sound.jp/matsuwo/#5