極北の厨房

カフェ豆ちゃんにはカウンターがありません。これまでの経験で、コアな常連さんのたまり場になったばかりに、一般のお客さんが入りづらくなって、結局そのお店を常連さんが潰してしまったという、私はその常連さんの一人として何軒も潰してしまった経緯があるからです。もちろん常連さんは大切にします。でもいつもカウンターを占領している常連さんが、知らない客が入ってきた途端に、一斉に入り口の客に視線を向ければ、そりゃあ来たくても来なくなるでしょ。だから、常連さんも一見さんも、みんな好きな椅子に座って、思い思いの時間を過ごしていただきたい、そんな思いでカウンターはあえてつくりませんでした。ただ厨房と客席はステンレスの調理台で隔てられているだけで、厨房と客席の境目はほとんどありません。強いて言うならあのスイングドア(笑)。

極北のカフェを目指すカフェ豆ちゃんの厨房は、見てのとおりピッカピカのステンレス。機材やなんかもほとんど銀色に光り輝いています。壁もガルバリウムというシルバーの合金。照明を落とさないとまぶしくってしょうがない(笑)。