北へ、ふたたび。

いやはや、建築家Dai氏との打ち合わせで、カフェ豆の内装がグッと具体的になった。もうワクワクしてじっとしていられないくらい。極北のカフェから現実問題を考慮していくうちに、普通のカフェにまで南下してしまったところを、これじゃいかんと思い直して、もう一度北へ向かって走り出した。すると今度はだんだん現実と極北が結びついてきた。現実可能な極北の要素がひとつひとつ形になっていくのは本当に楽しいったらありゃしない(笑)。はじめに考えていた椅子やテーブルもかなり変わった。これからもっと変わっていくだろうけど、いままでとは違って現実をふまえながらの理想の追求だから、なんか気持ちの入り方が違う。う〜ん、こりゃチマチマ仕事やってる場合じゃないなって思ってきた、ワハハハ。とは言うものの、仕事あってのカフェ豆三昧だから、ここはきちっとやらなければね。カフェ豆は損しちゃダメだけど、儲からなくてもいいからこそこんなに好き勝手に楽しめるわけで、カフェ豆に生活がかかってくるとカフェ豆じゃなくなるから、やってる意味が無くなる。採算度外視というか自分のできる範囲で趣味や理想をカタチにする。好きな音楽や本や家具や飲み物や食べ物や友達に囲まれて過ごせる空間をつくるってことなんだから、まあ、これほどの贅沢はないかもね。

カフェ豆ミュージックNo.11はビル・エヴァンス

アンダーカレント

アンダーカレント

演奏もさることながら、ラファエル前派の絵のような耽美的なジャケット写真もすばらしい。有名なスタンダードを演奏しても、ひとまわりもふたまわりもしてきた大人の、そしてつねにスリリングな輝きを放つ音楽である。
カフェ豆ミュージックはジャンルは飛び越えても、基本的には静かな音というのが基本。私が持っているCDの3分の2はジャズなのだけど、カフェ豆ミュージックとしてあげるジャズは少ないと思う。カフェ豆でジャズが鳴るのはおそらく日が暮れてからになると思う。