コーヒーの話

久々にスペシャルティコーヒーのカップオブエクセレンス第1位グァテマラと第2位ニカラグアを入手。やっぱり美味い!スチームドミルクを混ぜるのがもったいないくらい。当然エスプレッソのまま飲んでもまったくいやな苦みはない。飲んだ後の香ばしいアロマが身体じゅうをまわっているって感じ。美味しいのであっという間に飲んでしまう。あ〜もったいない〜(笑)。仕事が一段落したら、コーヒーメニューの研究をしなければいけない。エスプレッソベースのコーヒーといっても、びっくりするほどバリエーションがある。数あるレシピの中から「これ!」っていうのを厳選するつもりだ。イタリアのバールにする気はないけど、負けないくらいの味は出していきたいと思っている。きっと日本人に合ったエスプレッソってあると思う。なんせ「豆ちゃん」っていうくらいだから、豆の質にはこだわらなくちゃね。初代豆ちゃんは落花生が売りだったけど、二代目豆ちゃんはコーヒー豆が売り。でもコーヒーだけが売りではなくて、カフェ豆ちゃんを形づくるいろんな要素のひとつとしてこだわっていきたい。アートもクラフトも音楽も家具もランチメニューもアルコールも、みんな合わせてカフェ豆ちゃんということ。
カフェ豆ミュージックNo.7はヒリヤード・アンサンブル

ラッソ:死者のためのミサ曲

ラッソ:死者のためのミサ曲

オフィチウム

オフィチウム

イン・パラディスム(楽園へ)

イン・パラディスム(楽園へ)

普通のカフェでは絶対かからない曲だと思う。以前、個展のときにこのCDをかけていたら、「上の階でミサかなにかやってるんですか?」と3人ぐらいの人から訊かれた。不思議なことにこれらの音楽は床に置いたスピーカーから鳴らしていても天上から聴こえてくるらしい。そして清らかな気持ちになる。湯布院の某カフェでは今でもグレゴリオ聖歌を鳴らしてる、お客が少なかった昔はけっこう感動したけど、いまでは雰囲気にそぐわなくなってしまった。あまりに観光化されてごったがえすお店では、もはやグレゴリオ聖歌の輝きはない。場にそぐう音、音に負けないような質の高い空間をつくることが大切だ。それはなにも高級感ということではなく、そこに芸術文化の匂いがあるかどうかだと思う。すべての要素の必然性と意外性を織りまぜながら、どこにもなかったけどなんだか落ち着ける空間みたいなものができたらと思っている。