カフェの名前

あっちに行ったりこっちに行ったりしながらも、なんとか先に進んでいるカフェ豆開店計画。ただどうしても店の名前が決まらない。前にも書いたけどcafe cocteauか、黒糖庵か、豆ちゃんか…。で先日家族で食事をしながらどうしようかと話しているとき、妻が「豆蔵」ってどう?と言ったので、けっこういいかもと思ってネットで調べたら、豆腐屋、納豆屋、コーヒー豆屋、IT関係の人材派遣会社など、出てくるでてくる。ということでボツ。カフェ豆の2軒となりが「古田勝吉商店」という日本で最初にできたラムネ屋さんのひとつなので、それにあやかって「豆田豆蔵商店ってどう?(町田町蔵もひっかけてる)」「そりゃ嫌われるよね」などと冗談を言っていると、息子が「豆がつくんだったら『豆谷(まめたに)くん』ってのはどう?」と言うから、一瞬本気で考えてみた。子どもの思いつきとはいえそんなに悪くはない。でもやっぱりカフェを『豆谷くん』とつける勇気はなかった(笑)。まあ「豆ちゃん」だって似たようなもんだけど。
とにかくカフェの名前が決まらないと看板や広告がつくれないのはもちろん、開業資金の借入やら保健所の申請やら、いろんなことができない。それよりはやいとこロゴをつくっていろんなデザインをやって前宣伝をやりたくてうずうずしてるというのがほんとのところ。一度決めたらそう簡単には変えられないというか、おそらく一生変えないものだから、やっぱり悩んでしまう。なんというか「コレッ!」っていう決め手がない。cocteau と豆ちゃんではあまりにギャップがあり過ぎて、どっちがという判断からはみ出てしまうのだろう。やはりカフェの名前が「豆ちゃん」ではかっちょ悪い。かといってcocteau ではかっこはつくが豆ちゃんほどの意味がない。黒糖庵もなんだか新手の和菓子屋みたいでどうかと思う。ただ今さらまったく違うところからもってくるというのもねえ。
カフェ豆ミュージックno.4はコクトー・ツインズ

Moon & the Melodies

Moon & the Melodies

美しいジャケットがアップできないのが残念なくらい音もビジュアルも素晴らしいアルバム。カフェ豆の名前の候補cocteauはジャン・コクトーから来たんだけど、コクトー・ツンズの影響もあるかもしれない。このCD30年前に西武美術館のミュージアムショップでジャケ買いして以来聴き続けている。ブライアン・イーノの名盤「鏡面界」でコラボレートしているハロルド・バッドとのコラボ作品。よく知らないけどこういうのをオルタナティブ・ロックとか言うのかな。どうでもいいけど(笑)。あのころジョン・ライドンとかビル・ラズウェルとかエイドリアン・ブリューとかが話題になってた。そうそう、キッドクレオール&ザ・ココナッツなんて言う怪しいのもいたっけ。日本ではYMO戸川純が騒がれていた。う〜んバブルだねえ(笑)
ちょうどレコード盤からCDの過渡期。私が最後に買ったレコード盤は坂本龍一の「音楽図鑑」だったと思う。すでにCDプレーヤーも持ってはいたけど、レコードは2枚組だったので、あえてそっちを買った。レコードジャケットって今になってみるととってもいい。こんなに大きかったのかとビックリもするけど、なんかこの大きさにワクワク感があふれている。今、あらためてあのころのレコード盤を引っ張りだしてみた。北村昌士「ポスト・モダン・ミュージックへの序章」ときたもんだ(笑)。当時、インディーズを紹介していた「フールズ・メイト」(今もあるのかな?)という雑誌で、毎回気難しいレビューを書いていた北村氏がさんざんもったいつけながら出したLP。中には当時ポスト・モダンとかスキゾキッズとかいって華々しかった浅田彰中沢新一の対談が載った16ページの豪華ライナーノートが入っている。肝心の音はと言うと…忘れちまった(笑)。たしかモヤモヤした環境音楽みたいな感じだったのではなかろうか。なにしろレコード盤なので確かめようがない。それから以前ブログ豆ちゃんで紹介した佐藤薫EP-4、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン立花ハジメニュー・オーダービル・ラズウェル率いるマテリアル、23スキドゥ、マイナーなところではリップリグ&ザ・パニック、大友邦彰のコメット・クラブなどなど、いやいや懐かしいですなあ(笑)。みんなそれなりにとんがってたんですなあ。
とかなんとか思い出しているうちにアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンというのはどうだろう。どうだろうってカフェの名前として「カフェ ノイバウテン」というのは。
じつは今、内装をいろいろ考えているうちに段々とインダストリアル・ロックのイメージに近づいてきたからだ。ドイツの有名なロックバンドEINSTUERZENDE NEUBAUTENの名前の一部を拝借することになるが、NeubautenのNeuは英語のNew、bautenはどうやらreconstructionという意味らしい。つまり新建材みたいな意味…いや、新しく構築されるといった前向きな意味に取ろうではないか(笑)。まあ、正確な意味はどうあれ、この音の感じや、当時の先鋭的なロック・ムーブメントを引き起こしたバンドにつながるという意味と、カフェ豆の内装のイメージやコンセプトにもかなり呼応するものがある。うん、いいかも。
Cafe NEUBAUTEN カフェ ノイバウテン
これにしよおかなあ…

と、一夜明けて考えてみると、決定的なことを見逃していた。私はノイバウテンの音楽自体はあまり好きじゃなかったということ。やっぱり夜中に考えるとろくなことはない(笑)。同じドイツのインダストリアル・ロックならアーノー・ステファンのほうがまだいいと思う。あ〜、結局これもボツだよ。やっぱり豆ちゃんかcocteauか黒糖庵なのかな〜。