さて

やっと仕事も一段落して、遅れに遅れていたAGASA4号の発行も目処がついたので、いよいよ本格的にカフェ豆ちゃんの構想も薦められるようになった。だいたいのコンセプトとそれに基づく具体的な内装イメージやメニューがまとまりつつある。これからは現実問題に足を踏み入れていく段階になってくるのだろう。もういろんなアイデアが頭の中を過るのだけど、そこはぐっと押さえて、あるいはもう一度洗い直して、しっかりと足元を固めていこうと思う。なにしろ今度は理想を思い描くだけではなく、現実可能な問題解決に向かって対応していかなければいけない。でもあくまで楽しみながら、ワクワクしながらできることをやるというのが基本。商売は甘くないけど、やるだけのことはあることをやらなければ意味がない。単なる金儲けではなく、ソーシャルアートのひとつのかたちとしてのカフェをつくるということは、一見ビジネスでありながら、これはれっきとしたアートだという捉え方。これを基本にしていきたい。いわゆる雰囲気だけのアーティスティックな空間というのではなく、時代に呼応したアートとしての空間に、パブリックな要素を組み込もうという試みだ。それを長崎のような貧しい地方都市でも可能かどうかはわからない。ただ、瀬戸内海の小さな島であっても中部山地の山奥であっても可能なことを、長崎でできないわけはないと思うのである。カフェ豆ちゃんが何を目指しているのかは、今後の具体的な形が現われることによってしか伝えることはできない。たぶんそれは年明けからしかできないだろう。それまでは今できることを具体的に進めていこうと思う。