肴は炙ったイカでいい…じゃないって
みなさん、レスポンスをどうもありがとう。うれしいなあ。いきなりこんな反応があるとはびっくりしました。そうね、最初から現実に縛られたんではろくなものはできない。生意気言うようだけど、単にカフェを経営するのが目的なら、どっかうまいことやってるカフェを徹底的に研究して、それにオリジナリティを加えて、しっかり計算してやればできないことはないだろう。まあ、それでも大変は大変だし、もともと利益率の少ない業種だから、お金儲けのためにするような商売ではない。たぶん今の仕事の方が儲かるんだと思う…いや儲かってないけど(笑)。でもそれを敢えてやるんだから、それなりのことをやらなければ意味がないということだよね。そうそう、だから先日までのカフェの構想は、なんとかうまく経営していくにはどうしたらいいかということにえらく気をつかって、本来の目的を見失ってしまっていた。あれじゃスタバをこじんまりさせて、マニアックな色をちょっとつけたって感じ。こんなのは別に自分がやらなくたっていいし、資本力があれば誰だってできること。あ、そうか、結局自分だからやれるというところというか、他には誰もできないよねってところが欲しいわけだ。営業的にではなく自分の気持ちとしてね。ランチがどうのとか、お酒の種類がどうのというのは、妙にお客に媚びてしまって、自分の思いをどんどん犠牲にしていく作業をしていたわけだ。だから楽しくはあってもだんだん行き詰まってきたというわけ。で、とにかく一度自分のわがままだけで考えようとしたらあんなになったわけで、そのわがままに意外とうれしい反応があったので、とにかくこの方向でもうしばらくいってみよう。
店内の視覚的なイメージだけど、こんなのを考えている。↓
- アーティスト: Harold Budd
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 2000/08/28
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そういえば、お店の名前なんだけど「カフェ豆ちゃん」というのは仮の名前ね。まあ、そんなに悪くはないとは思うけど、やっぱりあの空間に「豆ちゃん」はキツイかなと思う。で、これもいろいろ考えたけどなかなかいい名前が出てこない。ひとつ、人の夢と書いて「儚」→「はかな」と読む。もちろん儚い夢のようなこの世という意味で、けっこういいかなと思いきや、ネットで検索したら出てくる出てくるいろんな「儚」。いちばんがっかりしたのは、アキバ系の方々がよく使っていること。なんであの手は世の中を斜めに見ながら現実逃避の世界に浸り込んで他人のつくった倒錯のシステムを自分のつくったものと思い込んでいるのだろう。はっきり言って私は大嫌い。もちろん出入り禁止(笑)。ということで「儚」は没。どなたかいい名前を思いついたら教えてくださ〜い。是非ともこだわるわけじゃないけど、できれば日本語がいいかなと思っている。「あさきゆめみし」というのも考えた。言わずと知れたイロハ唄だけど、これけっこうすごい哲学的な唄なのね。でも昔、少女漫画にあったし、うちのカミさんに大反対されてしまった。私のハンドルネームの「黒糖庵」というのもちょっと恥ずかしい。もしくはそのまんま「cocteau」でもいいかなと思ったりする。昔、ジャズ寄りのカフェを考えていたときには「BLACKSTONE」とか「Brownie」など黒っぽい感じのも考えたけど、今回はお店自体が白っぽい感じだから合わない。そういえば以前、知り合いから頼まれてお店の名前とロゴをつくったことがある。店の中央に大きな熱帯魚の水槽を置くというからundercurrentとつけた。「底流」とか「底に潜む意味」という意味で、ビル・エバンスの名盤のタイトルからいただいた。ふつうの飲み屋さんだったので、今思えばちょっともったいなかったかも(笑)。これっていいよなあああああ…