コーヒーの話

夕べはカフェのことが気になってなかなか眠れず、結局寝床からごそごそ起きだして、朝まで計画を練っていた。まるで運動会の前日に眠れなくなった小学生みたいだ。燃えカスになって、朝になってもいつまでも寝ていたついこのまえのことが信じられないくらい、メラメラとやる気が出てくる。やっぱり妻が言うように、私の場合こういうワクワクするようなことがないとダメなのかもしれない。ということで寝不足ではあるが、仕事も一段落したので、もうちょっとカフェ豆ちゃん開店計画を進めてみよう。まず、いつどこに開店するのかといった現実的なことはきれいさっぱり置いといて、とにかくこんな感じになったらいいなということを具体的にあげてみよう。
まずひとつ、確実に決まっているのは、メニューの中心になるのがコーヒーだということ。ま、カフェだからあたりまえなんだけど、カフェ豆ちゃんが考えているコーヒーはそんじょそこらのコーヒーではない。今、仕事場でも飲んでいるスペシャルティコーヒー+エスプレッソマシンの組み合わせ。今使っているのはサエコ社の家庭用のマシン(といっても7万円もする)とデロンギのグラインダー(16,800円)だけど、もちろんカフェ豆ちゃんではもっとランクの上の小規模店舗用を揃えるつもり。いちばん欲しいと思っているマシンは270万円もするので、いくらなんでもそれはなしにして、それでもマシンとグラインダーだけでも60万円はするものを考えている。270万円のマシンはそうとう修行を積まないとそれなりのコーヒーが抽出できないというのもある。何百万もするバカ高いオーディオもそれなりの知識と経験がなければいい音が出せないのと同じなんだろうし、たとえば200万円のスピーカーと300万円のスピーカーから聴こえる音の差をどれだけの人間がわかるかという話だ。それほど味の違いがわからないのに値段が倍も違うコーヒーをわざわざ飲んだりしないだろう。ただこのデザイン的にも突出したマシンは捨てがたいので、このシリーズの小さいヤツを使ってスペシャルティコーヒーを抽出する方法をとろうと思う。それもスタバみたいに次から次へと大量の注文をさばくのではなく、少ないお客様に対して1杯づつていねいに抽出するので、これが不味いわけがない(笑)。それからスペシャルティコーヒーというのは大きな商事会社が流通しているコーヒー豆とは違って、南米などのコーヒー農園主が誇りとこだわりをもって育てた自慢の豆を自ら競りに出して、さらにその中でも特に選ばれたカップオブエクセレンスという最優秀の称号を得たものを言う。それを日本のコーヒー豆の店主が直接現地に行って落札してきたものをわけてもらうことにしている。これにはその競りごとに品質の順位が決められて、カフェ豆ちゃんで扱うのは、この1位から3位以内の特上のものだけを仕入れようと思っている。このスペシャルティコーヒーの落札に出かけるほど情熱のあるのコーヒー豆店主は意外にも九州では一人しかいないらしい。カフェ豆ちゃんのコーヒーはそこの主人から選りすぐりの豆を分けてもらうのだ。だからこのレベルのコーヒーが味わえるのは少なくとも長崎県内ではカフェ豆ちゃんしかないということになる。
ではカフェ豆ちゃんで使用する予定のエスプレッソマシンを紹介しよう。

ね、ね、カッコいいでしょ。このエレクトラ社のMICRO CASA SemiAutomaticはカッコだけでなくて、本場イタリアの代表的なマシンなんだけど、日本ではエスプレッソそのものがまだまだマイナーだし、このマシンは1杯抽出するのに技術と時間と手間がかかるので、大型店舗には向かない。だからこそカフェ豆ちゃんの看板メニューに採用しようと思っている。
それからエスプレッソマシンとともに欠かせないのがグラインダー。これはもう世界最強マッザー社のスーパージョリーしかない!

さすがイタリアの伊達男のデザイン。コーヒーの豆を粉にするだけなのに30万円もするけどここは譲れないところ。いくらいい豆を仕入れることができても、自分で挽く段階で味を台無しにしては元も子もない。まず買い替えたりしないだろうから、一番いいものを揃えるつもりだ。それから、水はやはり水道水を浄水器にかけたものではなく、せっかくだから雲仙の湧き水を足繁く汲んできて使う。
スペシャルティコーヒーのカップオブエクセレンス上位の豆
・マッザー社のグラインダー
エレクトラ社のセミオートマシン
・雲仙の湧き水
これでおそらく県下最強のエスプレッソとなる。ただこれはコーヒーに関してだけのこと。そんなことで天狗になってはいけない。これしきでカフェが営業できるとは思っていない。コーヒーが美味いことと、いいカフェというのは別の話だ。カフェ豆ちゃんではコーヒーが不味くては話にならないから、最初からこの辺は決まっている。

コーヒーの話はこれくらいにして、次回はおおかたそのかたちが決まっているBGM関係の話をすることにしよう。ではまた明日。