トークセッションのお知らせです

先日からお知らせしていましたオランダの写真家カリー・マルケリンクの写真展とトークセッションのチラシができました。一番上の写真は、ゴーストタウンと化したチェルノブイリの遊園地の観覧車。その下はチェルノブイリ原発のコントロール室の写真です。一番右下は旧ロシアのウラン採掘場。左下の3枚は長崎の浦上地区周辺です。写真展は4月24日(日)から5月29日(日)まで。その初日の4月24日(日)午後6:00から、カリー・マルケリンク氏とドキュメンタリー作家の山本正興氏のトークセッションを行ないます。参加費は1000円ドリンク付です。40名限定。要電話予約です。095-825-4455カフェ豆ちゃんまでお電話ください。
まずカリー・マルケリンク氏のプロフィールをご紹介します。
オランダ・アムステルダム在住の写真家。2008年に写真プロジェクトEuropeanEyeson Japan/JapanTodayvol.10に招聘され、長崎市で原爆をテーマとした作品の撮影を行いました。そして、2010年に、長崎で撮影した作品を含む写真集「MemoryTraces」を発行しました。これは、世界の「負の記憶を持つ風景」を10余年かけて撮影したシリーズで、写真集発売当初から世界各国で大きな話題を集めました。マルケリンクが撮影した場所は、多くの報道写真家などによってもカメラに収められています。しかし、彼の視点はいわゆるドキュメンタリーの視点とは異なり、そこで起きたことの悲惨さや恐ろしさを直接的に、またドラマティックに伝えることはせず、鑑賞者自身が写真を「見ること」でその事実と静かに向き合い、感じ、考えることを促します。それは、過去の記憶とどのように向き合うことができるかという一つの挑戦でもあります。今回企画するトークイベントでは、「European Eyes on Japan」と「Memory Traces」から、長崎を撮影した作品を中心に、サラエボ、ソンミ、ベルリン、チェルノブイリなどの現代風景が映し出すもの、写真表現の可能性について作家本人の言葉で語ります。
http://www.carymarkerink.nl/
 
山本正興氏のプロフィール
テレビ長崎取締役。わが国を代表するドキュメンタリー番組製作者。放送文化基金賞、地方の時代映像祭グランプリ、児童福祉文化賞、世界映像祭アジア未来賞、FNSドキュメンタリー大賞グランプリなど数々の賞を受賞。代表的な作品として、戦後、進駐してきたアメリカ兵と日本人女性の間に生まれた主人公の心の軌跡を追った「母の肖像〜アメリカ人ツヨシの戦後〜」があります。運命や出会いという大きな意味での人間を見つめてきたドキュメンタリー作家の視点から、このたびの大震災と原発事故によって大きな価値変換を迫られている日本の方向性について語ります。
 
そして今回のイベントを主催しているキュレーターの菊田樹子氏が書いているカリーさんの写真集の解説を抜粋します。

長崎県には、歴史や記憶、そして原爆について考えるきっかけとなる作品を何としても残したかった。2001年に広島県で当プロジェクトを行った際にも同じことを考えた。しかし、原爆という未曾有の惨事から60余年を経た今、写真に一体何ができるのか明確な答えを得られず、最終的に取り組まない道を選んだ。その答えは現在も出ていないが、それでは何もしないのかという割り切れない思いの方が強まった。個人を軸に語るのであれば、言葉の方が、その内面を伝えやすいように思える。写真は、表面しか写さない。しかし、写真には、その表層に現れ出る言葉にできない何かを写すだす力がある。それならば、今の長崎の表層、つまり、そこで暮らす人々が日ごろ目にしている風景を軸にアプローチできる写真家に任せたいと考えた。そして、情報を集めるうちに、これはカリー・マルケリンクの仕事だと確信した。
マルケリンクは、これまでに、画一化が進む現代の風景から、記憶や歴史を読み解く挑戦をしてきた。(約10年前にも、広島と長崎で撮影を行っている。)目に見える明らかな痕跡がないからと言って、そこで起きた事実が消える訳では決してない。マルケリンクは目の前に広がる風景を、繰り返し上書きされたものとしてとらえる。彼の作品は、歴史は1つの解釈では成り立たないという事実を突きつけ、コントロールされた情報にも、独りよがりな感傷にも惑わされずに、自分なりの解釈を持つことを私たちにうながす。今回は、モノクロームポートレートと組み合わせることで、時の揺らぎを誘う意欲的な作品に仕上がった。』「European Eyes on Japan/ Japan Today vol.10」カタログより抜粋
 
山本正興さんについては、2008年にカフェ豆でも作品の上映とトークショーを開催しました。これです↓

 
そんなおふたりがどんな対談をされるのか、ほんとうに楽しみです。当日はプロジェクターをつかってカリーさんの作品の紹介もします。もちろん通訳があります。
それからこの日から5月29日まで、カフェ豆ではカリー・マルケリンク写真展を開催します。一枚がA2サイズの写真を6点展示する予定です。カリーさんの写真は通常25〜30万円するのですが、今回は東日本大震災のチャリティにしたいとの申し出がありまして、破格の価格設定で販売する予定です。世界的な写真家のオリジナルプリントを手に入れるまたとないチャンスです。さらに大震災への募金にもなるのですから、みなさんこの機会に是非!
 
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ことしもやりますギターパンダライブ!!
5月7日(土)午後6:30スタートです。ちょっと早いのでお間違いなく。
今回はギターパンダこと山川ノリヲ単独ライブです。
熱いロックンロールをみんなで歌おう!元気になろう!
チケット2500円+要ドリンクオーダー。ただいま電話予約受付中!
095-825-4455カフェ豆ちゃんまで!
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5月8日(日)「With A Little Help From Nagasakl」東日本大震災チャリティー・アクト
NBC別館3階ビデオホールでは、昼ジャズでおなじみシバケンさんや岡野雄一さんや津軽三味線の木下恒存くんも参加してのチャリティコンサート!
NBC別館1階ABホールでは、長崎の物産販売、お絵描き、折鶴のワークショップ等を開催。12時〜18時、入場無料。 カフェ豆も参加します!惣菜BARくりやも!
詳細はこちら↓のシバケンさんのブログへ!
http://sonicborn.blog62.fc2.com/blog-entry-1175.html
 
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そして5月14日(土)は、昼ジャズ!!につづいて「昼クラシック」をやります!
週末のお昼のひとときはクラシック音楽の生演奏でお楽しみください。
昼ジャズと同じく無料ライブです。
OMURA室内合奏団さまのご協力により、こんな素敵なライブが決定しました。
藤木修爾(ヴァイオリン)と山田芳美(クラリネット)のデュオでお贈りします。
どなたでも予約なしでお楽しみいただけます。
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明日の夜は「みらいののエネルギーのはなし」です。
原発事故はどうなってるのか、今後どうなるのか、
私たちは何をどう考え、何ができるのか。みんなで考えるお話会です。
4月10日(日)午後6:30から。参加費800円(ドリンク付)
予約なしでどなたでも参加できます。
主催は JOIN DESIGN PROJECT
詳しくは http://join-project.net/
ゲストに原発や環境問題に詳しい冨田貴史氏を迎えてのお話し会です。
興味のある方、原発が心配な方は是非。