「山下良夫展 テンペラ画の世界」終了です。

はい、ひさしぶりです。おかげさまで大好評だった「山下良夫展 テンペラ画の世界」が終了しました。おそらくこれまでの30回の企画展のなかで最高の人出となったようです。おいでになったたくさんのお客様、ほんとうにありがとうございました。テンペラ画という古典技法による現代作品を初めて目にしたという方も少なくはなかったと思います。そうした意味でも貴重な展覧会だったと思います。テンペラの作家は生涯でそう何度も個展はできないんだそうです。それは1点の作品にたいへんな手間と時間がかかるので、ほかの画材のようにはいかないそうです、一生のうちにできる作品の数がきわめて少ないとのこと。今回も長崎では7年ぶりということでしたし「おそらく長崎の個展はこれで生涯最後じゃないかな」と言われていました。それほど貴重な展覧会をギャルリーコクトーでやっていただいて本当に光栄でした。そして山下良夫さんの人気とお人柄をうかがわせることのできた展示だったと思います。ありがとうございました。

さて来週から、店内の様子はガラリと変わって、めずらしい写真がずらりと並びます。題して「長崎路上観察学会アルキメデス展」がはじまります。路上観察といえば言わずと知れた赤瀬川源平さんの有名な…なんといいますか「視点」というか「面白がり」というか、なにしろ面白いやつですね(笑)。その路上観察を長崎で20年間続けてきた集団が長崎路上観察学会アルキメデスなのです。その20年間に毎月1回集まって長崎の街の「面白いところ」を探して回るうちにたまった膨大な面白写真の中から50点を厳選して展示します。だからどれも面白い写真ばかりだし、爆笑ものもあれば、ニヤリと笑えるにくいやつもあります。そしてそれがもうひとつの長崎の魅力として伝わって来ます。みなさんぜひおいでください。「長崎路上観察学会アルキメデス展」は今度の水曜日からスタートです。
 

昨日はカフェ豆フリーライブのひとつ、ボサノバのリマーさんのライブを行ないました。ボーカルとギターで奏でる静かなひととき。大人〜な雰囲気でとってもよかったです。次は4月3日にお願いしています。そして来週1月30日(日)は昼ジャズ!!です。無料、予約不要、禁煙、お子様大歓迎。午後3:00からの約40分間。素敵なジャズの生演奏でお楽しみください。
 
それにしても久々のブログ更新。でもツイッターではイラ猫くんが大暴れしてます。イラ猫くんは夜行性の口の悪いおしゃべり猫です。でも猫のひとりごとですから大目に見てやってください。
それとこのブログの右側のブログパーツが消えないで困ってます。ためしに貼付けただけなのに、どうやっても消えません。多少目障りですがこれも気にしないでくださいね。   

 
 
きのうは朝から島原市へ取材撮影の仕事に行っていました。雲仙普賢岳は見事に雪化粧。聞けば暮れからずっと雪が積もってるんだそうです。やっぱ寒いわ。で、そんな寒い中、普賢岳の噴火災害で人が住めなくなった折橋地区を島原市民のみなさんが自分たちの手で柴桜を植えるために頑張っていらっしゃる様子を取材させていただきました。子どもからお年寄りまで、いろんな職業や立場の人々、総勢約120名のみなさんが、砂防ダムのある砂漠のような土地を素手で掘り返して、拳から人の頭ぐらいの石をひとつひとつ掘り返して、柴桜が育つ環境をつくっています。気の遠くなるような広さの土地ですが、ここにふたたび人が訪れる日を夢見て、多くの島原市民の方々がボランティアで集まって来られていました。「ありがとう」「お疲れさまです」そんな言葉と笑顔が交わされる中で、楽しそうにみんなで瓦礫の山を掘り返していました。またそれをバックアップするように島原市内の温泉旅館の方たちや食品販売業者の方たちが飲み物やおにぎりを差し入れたり、温泉の無料券を配布したりと、島原の街が一丸となって自分たちのまちをつくっている姿を拝見できて感動しました。まだまだそこは瓦礫の山ですが、数年後にはきっとすばらしい場所に、そして島原の新しい名所になっていると思います。
こうやって自分たちで自分たちのまちをつくっていく。いろいろ文句を言う前に、みんなで集まって声をかけあって問題を解決していく。それぞれができることをやりながら、つべこべ言わずに取り組む姿。そんなまちづくりの姿が素晴らしいですね。それは災害復興のときに全国の方から支援をいただいた恩返しの気持ちから出発したそうです。できるかできないかわからないけど、みんなでやろうよっていう姿は、きっと子どもたちにもしっかりと受け継がれていくと思います。役所の建物が600メートル移転したら、自分たちの商売ができなくなって伝統のまつりができなくなったら役所のせいだと文句を言ってるどこかのまちとはちがいますね(笑)。