おひとりさまとカフェとライフスタイル

カフェ豆店主がここで話している「おひとりさま」って、テレビドラマの「おひとりさま」とは何の関係もありません…から(笑)。
最近意識しはじめたからなのかもしれませんが、カフェ豆にいらっしゃる「おひとりさま」が増えたなあ〜って、それはこのあいだから言ってますね。で、それは単にひとりでいても落ち着けるお店ってだけではなくて、なんといいますか、ある幅を持ったライフスタイルに求められる空間に応えることができてきたのかなと…うまくは言えないんですけどね、昔、日本の喫茶店といえば、ちょっとした暇つぶしとか、デートコースのつなぎだったり、営業マンがサボる隠れ家だったり、やたらコーヒーの味や焼き物に小うるさいオヤジの基地だったりしたものです。そこにはコーヒーのほかにサンドイッチやスパゲティナポリタン(笑)のような軽食もいただけるようなところ。日本ではなぜかドリップ式や、いまではあまり見かけませんがサイフォンでいれるコーヒーが主でした。そういえば日本ではじめてコーヒーが伝わったのは長崎なんですね。で、そのころから英国式のコーヒーが広まったために、今でも長崎の喫茶店は英国式のサイフォンのお店が多いようです。話がそれました。それから日本でもカフェっていうことばが定着しはじめたバブルの頃…そうカフェバーとかが流行ったおかしな時代ですね(笑)。んまあ、あのころは何もかもどうかしてた(笑)。みんな湯水のようにお金を遣い、毎晩のように飲み歩いて、ワンレンボディコンとかジュリアナなんとかって…、そのあとの日本は悲惨ですよ。金にあかせて遊び歩いたあとには何にも残りはしないってこと、残るどころか、そのつけがドカンと巡ってきて、今の若い人たちは、何も悪いことしてないのに就職すらできないでいるんですね。そのあとに日本にもスタバが進出してきて、ほかにもいわゆるシアトル系のカフェが全国にできました。「あちらの赤いランプの下で商品をお受けとりください」っていう、やたら愛想のいいおねえちゃんの言葉に、なんのことだかわからなくてアタフタしたのは私だけではありますまい(笑)。簡単にいえば、安くもないのにあたりまえのようにプラスチックのカップでコーヒーを飲ませるセルフサービスの喫茶店なんですが(笑)、バリスタとかラテアートっていう言葉も、このシアトル系カフェの進出によって全国に広まりました。だからカフェっていうとアメリカスタイルのコーヒーっていうイメージが強いのですけど、アメリカならコーヒーショップっていうのがスジってもんで、カフェならやっぱりイタリアのエスプレッソをベースにしたものであってほしいというのが…なんといいますか…。で、カフェ豆のコーヒーは最初からこのイタリアスタイルにしたいと思ったわけで、イタリア最高峰であるラ・チンバリーのエスプレッソマシンなのです。ただシアトル系カフェでもマシンはイタリア製を使ってるんですね。じゃ、どこが違うのかと言うと、豆が違います。…この流れでこの先を言うと、シアトル系カフェの悪口ととられてしまうのでやめときますが(笑)、どう違うのかは飲んだらわかりますとも。なんか話がまとまらないので今日はこのへんで。また次の機会に「おひとりさまとカフェとライフスタイル」の相関関係について書こうかな。