今日はギャラリートークです


いよいよ明日は「中島秀明ギャラリートーク」です。午後4:00から、コーヒー代500円でどなたでも参加できます。アートが発生する場所とはどこなのか、そもそもアートとは何なのか、そうした大きな視点での話を対話形式でわかりやすく展開していくものと思います。それは絵を描く人たちだけの問題ではなく、人間が生み出してきた芸術、文化というものが、私たちにとってどんな意味があるのか、あるいは目の前にある絵画を、私たちはなぜ美しいと感じたり、塞いだ心を開いてくれたりするのか。また現代に生み出されているさまざまな様式のアートが一体何を表現しているのか、そこから何が生まれるのか…などなど、言葉にするとなんだか難しそうですが、決して観念論になったり知識の紹介で終わるのではなく、芸術を身近な問題として、また身近な楽しみとして再認識できるようなトークができればと思っています。みなさんお誘い合わせの上「中島秀明ギャラリートーク」へお気軽においでください。現在開催中の中島秀明絵画展は12月14日(日)までです。少なくとも絵画が好きだ!という方は必見です。カフェ豆の空間に驚くほどマッチしています。中島さんの作品に囲まれてお客様がランチやコーヒーやスイーツを楽しんだり、読書をしたり、おしゃべりに興じたりしている姿は、とても文化的だなあと思います。もちろん中島さんの絵を鑑賞することが目的でカフェ豆に訪れるお客様もたくさんいらっしゃいます。カフェに絵を見に来る。このこと自体がとてもいいなあと思います。絵は単なる飾りじゃないということがよくわかります。優れた作品は見る人にきちんと応えてくれます。そして絵と見る人のあいだにこそアートが生まれるのです。絵を描く人にとっては素材や技法はとても大切なものです。しかし見る人にとって技法や素材はどうでもいいことです。見る人が何を見ようとし、絵が何を語るのか。それが大切なことだと思います。そういった意味ではまさにカフェ豆はアートの生まれる場所なのだといえます。カフェという空間は日常の延長です。しかしまったく日常そのものかというとそうでもなくて、少しだけ日常を離れることで自分を見つめたり、気持ちをリフレッシュさせることのできる空間ですし、そうしたことができる空間でなければいけないと思っています。日常から少しだけ離れた空間にある作品と対面し、そこにアートが生まれる。そこで音楽を奏でる人が来る。みんながその音楽を聴きに集まってくる。人はそれぞれに感じたアートを語り、ときにはその感覚を共有できたことを喜びあう。そんな空間ができればいいなあと思ってカフェをはじめました。ですからそこには優れたアート作品やすばらしい音楽がなくてはいけません。ひとりよがりの苦悩の独白的な絵や音楽ではいけないのです。そこにはアートは生まれません。中島さんの作品が優れていて、多くの人を惹きつけるのは、美術作品が誰のためのものなのかをよくわかっていらっしゃるからだと思います。画家として生きていくことの潔さと、造形に対して妥協をゆるさない姿勢は、自然と作品の中に現われてくるものなのでしょう。今回のギャラリートークのテーマは「絵画と見る人のあいだ」というものです。作品とそれを見る人のあいだにこそアートが生まれるという意味だと思いますし、私もまったくそのとおりだと思います。大切なのはそれを見ている人の前に現われるアートという現象なのだと思うのです。それはもちろん見る人に遜るような作品をつくるということではありません。見る人の心にとどく作品であるということです。つまり心にとどかせようとする思いがあるということ自体……あっと、少々しゃべりすぎましたね(笑)。あ、少しではなくかなりですね(笑)。まあ、ときには絵を見ながら、また絵を描く人の話を聞くことで、自分にとってアートというものがどのように関わっているのかを思いめぐらすのもいいかもしれません。決して難しい話しではありませんし、それでも人の生き方の問題にも深く関わっていることだと思います。アートがそれだけ深い深い魅力があるってことだと思います。
 
 
 
 
BaseNinja今沢カゲロウライブ
12月4日(金)午後7:30スタート。ワンドリンク付2500円。
超絶スラップベーシスト今沢カゲロウライブも、いよいよ来週となりました。店主もまだ生演奏は聴いたことがないので、いったいどうなるのかわかりません(笑)。でもほとんどのミュージシャンの演奏が、CDなどとは比較にならないほど素晴らしいものなので、今回の世界中が絶賛する今沢カゲロウのパフォーマンスはきっと強烈なのだろうと思います。こんな世界レベルの生演奏が、すぐ目の前で聴けるのもカフェ豆ならではですぞ。 

 
 
 
 

12月16日からのギャルリーコクトーは、「岡野雄一マンガ展2 ペコロスの玉手箱」が始まります。