明日から「ながさき8・9平和展」

いろんなお知らせしたいことが山ほどありすぎて、どこから手をつけていいのか分からないばっかりに、このところ書かなくていいようなことばっかり書いてました(笑)。
 
まず、明日から恒例の「ながさき8・9平和展」が始まります。今年で第30回になります。30年間、何かを続けて行くということ、それもすべての人がボランティアで何百人という人が協力して続いているこの展覧会の姿こそが平和というものを象徴しているように思います。私はたしか5回展からポスターのデザインをさせてもらっています。ということはもう25年もこの展覧会のポスターを作り続けているのが自分でもビックリです。

「第30回ながさき8・9平和展」
7月29日(水)〜8月2日(日)
長崎県美術館 県民ギャラリー

今日、設営中の会場に行くと、いつものように世代も職業も越えて、たくさんの人が協力して飾り付けを行なっていました。みんなニコニコして作業をしています。広島はもちろん、日本だけではなくアジアやアメリカからも平和への願いをこめた多くの作品が毎年寄せられます。そうやって30年という積み重ねを経て来た歴史ある美術展です。そんな長崎ならではの展覧会は、新しい長崎県美術館ができてから5回目となるんですが、残念なことに毎年8月9日に開催を希望しているにもかかわらず、実現できたのはたまたま空いていた1回だけで、なぜか県民ギャラリーという場所であるにもかかわらず、よそから持って来たいつやってもいいパッケージの企画展が入っています。それがみんな長崎新聞社主催なので、長崎新聞社に聞くと「スケジュールは美術館が決めることなので関知しない」とのこと。美術館の誰が決めているのかは知りませんが、展覧会の性格と県民ギャラリーという会場の性格を考えれば、8月9日に長崎県民が主催する平和のための美術展が開催できるような配慮があってもいいのではないかと思います。それは毎年美術館にもお願いしているのですが、まったく聞き入れてもらえません。8月9日は世界中からいろんな人がいろんな立場で長崎にやってきます。そんなときに平和のヘの字もない長崎県美術館って県民として情けないと思うのです。30年という実績のある美術展の主催者がずっと要望してきているのだから、できないのならできないなりに何らかの回答を示すのがスジではないかと思うのですが。