高品質低価格『フライデーナイトバール』

長崎ランタンフェスティバルも明日が最終日となりました。カフェ豆周辺の眼鏡橋界隈も見事なランタンに連日多くの方が来られました。昨日今日は特に多くて、カフェ豆もひっきりなしのお客様で、今年いちばんの大入り満員状態。閉店する頃は放心状態でした(笑)。今年いちばんのとか言っても、まだ今年はひと月ちょっとですから(笑)。でもですね、今年に入って寒い日や雨の日などはお客さんの足が遠のいてしまうなど、これもきっとミゾウユウの不況のせいなのかと笑い事ではすまされません。でも誰かや何かのせいにしたところで何も良くならないわけで、雨が降ろうが寒かろうが不況の嵐が吹き荒れようが、それでも足を運んでいただけるぐらいの魅力あるカフェにしなければと思いを新たにする店主であります。昨日今日はランタンフェスティバルの人出のおかげで、特にたくさんのお客様に来ていただきました。ほんとうに嬉しかったです。ありがとうございました!満員状態で入ることができなかったお客様、ほんとうに申し訳ありませんでした。こんなことは滅多にないことですので(笑)、これに懲りずにまたおいで下さい。
ところで、カフェ豆は常時禁煙です。カフェ豆は「ギャルリーコクトー」という企画ギャラリーでもあり、常にいろんな分野のアーチストの作品展を行っています。ですから当然のように禁煙なわけです。それでオープン当初から全面禁煙のカフェがこんな人口の少ない街で成り立つのかどうかは多少心配でしたが、でもやっぱりギャラリーだし、私自身たばこの煙は苦手だし、食事中に隣の席から流れてくるタバコの煙がどれだけ不快なものかを考えれば、全面禁煙はそれほど迷いはしませんでした。最近では、喫煙席と禁煙席を分けたり、禁煙の時間を設定したりする飲食店が増えてきました。中にはわざわざ透明のアクリルボードで仕切って喫煙室をつくるカフェもあるようです。昔、喫茶店といえば珈琲を飲むのと同じくらいタバコを吸うために行くような場所でもありましたから、禁煙のカフェなんて枝豆のないビアガーデンみたいなものでしょう(違うか)。ビアガーデンというのももはや過去のもののような気がしますが、やはり時代は移り変わって行くものでありまして、常に時代を見ながらそれに応じた変化をしていかなければならないのが商売でありまして、そういった意味でも、この全面禁煙のカフェというのは今になって「やっぱりよかった」と思うのであります。カフェ豆においでになるお客様は、一人か二人で来られる女性の方が圧倒的に多いです。男性の方は、女性に連れられて来る場合がほとんど。もちろん男性だけとか、赤ちゃんを連れたファミリーの方もいらっしゃいますが、やはり女性の数にくらべればマイノリティですね。禁煙にしたからといってお客さんが来なくなるというのは、どうやら取り越し苦労のようです。むしろ、タバコによる不快さを気にしないで済むぶん、それが魅力になっているようです。もうそんな時代なんでしょうね。

さて、進化かどうかはわからないが常に変化するカフェ豆は、いよいよ3月から新たな展開を考えております。というか、オープン当初からずっとずう〜っと考えていたことなのですが、なかなか踏み出せずにいたことです。それはカフェ豆ちゃんバール化計画。バールというのは釘抜きのことで、木材に打ち損なった釘を簡単に抜く鉄製の…おいおい、そりゃバールやろって、カフェが釘抜きになってどうする。え〜、もちろんバールとはイタリアにん十万軒あると言われるカフェのことで、イタリア人の生活に密着したコーヒーもランチも酒もある気軽なお店のことです。カフェ豆は今のところお昼の営業はこのバールの要素が強いのですが、夜の営業まで身体がついていきません。なんせ50歳の店主と48歳の女房がやってるちいさなカフェですから(笑)。でもですね、なんとかやれる方法はないかとずっと考えておりましたところ、私ではなく女房が「とりあえず週一でやってみれば」と宣ったのです。なるほど、週に一度だけお酒が飲める体制にするというのはいいアイデアでした。毎日おつまみやある程度の食事を準備をして夜遅くまで働くのは無理でも、金曜の夜だけちゃんとやるぐらいならできるし、そのほうがお店のカラーも出せるし、余計なコストもかからない。そのぶん質のいいお酒や食事を安く提供できる。特にこんなご時世ですから、お高く気取っていても誰も見向きもしないでしょう。かといって安かろう悪かろうではなおのこと話になりません。そこでイタリアンバールのように気軽に美味しいお酒や食事を楽しめて、なおかつ安いお店を週に一回だけオープンしようと思います。題して「カフェ豆ちゃんフライデーナイトバール」もうそのまんまのネーミング(笑)。今のところカフェ豆の開店時間は午前11時30分から午後8時までですが、3月の第一金曜日、つまり3月6日(金)からは、金曜日ごとに午後11時がラストオーダーとなります。ですから金曜日の夜はカフェ豆でゆっくりお酒が飲めます。もちろんコーヒーもあります。いま検討中なのがおつまみや食事のメニューです。いままでどおりイタリアプロシュートやパスタはもちろん、貸し切りのときにしか出していなかった煮込み料理やピザなんかも検討中です。カフェ豆特製大人気の手作りパンを生かしたメニューも当然アリでしょう。昼間来ていただいている女性の皆さん。今度は仕事帰りに白ワインと生ハムで一杯。お酒が飲めない方もカフェラテやケーキもしっかり揃いますから安心です。飲み会の二次会でカラオケやスナックはどうもいやだなと思っているアナタ。夜のカフェ豆がすべてを解決します。飲もうと思えばちゃんと飲めるし、お酒は苦手とか、今日は車だからというかたでもカフェメニューがあるから安心だし、そしてなんといっても禁煙です!タバコ臭い飲み屋なんかはいやよという方、いらっしゃいいらっしゃい。
具体的なメニューは決定次第ここでお知らせしますが、気になるのはお値段でしょう。この百年に一度のとてつもない経済危機の時代にはこれしかない。「高品質低価格」。そう、これしかないと思っています。そこで、カフェ豆ちゃんは、品質を落とすことなく、むしろこれまでよりも上げながら、徹底した低価格で「フライデーナイトバール」をスタートさせたいと思っています。なんと!お酒類はすべて1杯500円!はい、嘘や冗談ではありません。カフェラテよりも安い500円でエビスの生ビールやイタリアワインが飲めるのです!各種カクテルも500円。それだけではなく、なんと生ハムや各種おつまみ類もみ〜んなひと皿500円にします。会計がめんどうなのでこのときだけキャッシュオンデリバリーでやります(笑)。カフェ豆のあの空間で、女の子同士で気軽に生ハムやチーズをつまみながら白ワインでおしゃべり。たとえば二人で来てワインを1杯づつと生ハムをひと皿で、ひとり750円ですむわけです。ですから、金曜のアフターファイブはとりあえずカフェ豆で待ち合わせて軽くワインかビールかカクテルを飲んだ後に街に繰り出すにしても500円ですむわけです。もちろん、カフェ豆で粋なジャズを聴きながらおしゃべりに花を咲かせるというのも大いにけっこう。カフェ豆の料理は基本手作りですから出来合いのいい加減なものは出しません。ひと皿500円でもきっとそれ以上の価値はあります。

そういうことで、3月からサプライズの金曜日。高品質低価格。これから金曜の夜はカフェ豆から始まる「フライデーナイトバール」のカフェ豆ちゃんに乞うご期待!!