「和華蘭カルタ原画展」は明日まで〜

今日の長崎新聞に、このあいだの長崎市長への「和華蘭カルタ」贈呈式の記事が載っていました。で、そこには200部贈呈と書いてありましたが、実際は300部贈呈しました。300部ですよ〜(笑)
 
正月が明けて、ランタンフェスティバルの準備も着々と進んでいる長崎の街。きょうはいくぶん寒さもやわらいだようですが、この数日はけっこう寒かったです。カフェ豆ではいろんな企画や新メニューもたくさん検討中ですが、実際に実現するのはやっぱり少しずつです。それでもオープンから1年と3ヶ月の間に16の展覧会とそれに関するギャラリートークや演奏会、2度のクリエイターズパーティを開催しました。カフェメニューも自家製バナナケーキや自家製ティラミスが新たに登場し、人気の自家製パンをつかったメープルトーストもみなさんに喜んでいただいております。ちなみにカフェ豆のティラミスは店主自らがレシピを考案して完成させた完全オリジナルで、これを完成させるのに、せっかく7キロ痩せてた体重が、毎日毎日つくっては試食つくっては試食して3キロ太ったという、曰く因縁のティラミスであります。でもその甲斐あってか、とっても喜ばれています。まだカフェ豆のティラミスを食べたことがないという方、是非是非一度お試しあれ。甘いのが苦手な男性の方でも、きっと「うまい!」って思いますって(笑)。
 
え〜「現在開催中の和華蘭カルタ原画展の原画を販売します」とお知らせしましたら、はやくも予約のメールが入りました。ありがとうございます。1枚1000円で販売します。1000円ですからもちろん額縁なしですよ〜(笑)。でもちゃんと直筆サインと落款が押してあるちゃんとした版画です。原画展は明日までなので、あとはカルタと同じスペースで地味に販売します(笑)。
 
明日は土曜日。カフェ豆は土日も普通にランチをやっています。ただ明後日だけはお正月休みですのでご注意を。カフェ豆は土日がいちばんたくさんお客様がいらっしゃるので、ほんとは休みたくはないのですが、お正月は2日から開けてましたので、ここらで代休ということで、日曜から火曜までお休みさせていただきます。そして水曜日からはすごい展覧会が始まります。染織工芸家「明坂尚子作品展」です。染織といっても伝統的な織物の展示会ではありませんよ。バリバリのアートです。本物です。マジハンパナイです(失礼)。

これがDMです。写真撮影とデザインはカフェ豆店主です。会期は1月21日(水)〜3月1日(日)
0.1ミリという細い細いステンレスの糸を何十メートルも機織り機で織っていった作品を天上から床まで壁一杯に幾重にも吊るしていきます。床には天然ウールを川の流れのようにうねらせて敷き、その上に繭玉のようなウールのボールがいくつも配置されます。工芸とはまったく離れたインスタレーションです。この作品の完成度は見た人にしかわかりません。ほんとはもっともっと広い空間があったほうがいいのでしょうが、明坂さんはこころよく引き受けてくださいました。さすがにプロですから、企画展が決定してから、展示スペースの広さや天井の高さなどしっかり実測して、どのような構成にするかを検討すること半年。いよいよその展示が来週カフェ豆で展開されます。ほんとに楽しみです。20日(火)は丸一日かかる展示のためにカフェ豆はお休みです。専門の職人さんにも来ていただいて、おそらくカフェ豆始まって以来のおおがかりな展示になりそうです。
 
明坂さんは、とっても控えめなお人柄の方なので、自分から表に出るようなことがなかったせいか、こんなに凄い芸術家なのに、それほどまで知られていません。もちろん出るところに出れば、ちゃんと評価されている方です。ただせっかく長崎にいらっしゃるのだから、もっともっと長崎の人に作品を見てもらいたいとカフェ豆店主は日頃から思っていました。ちなみに明坂さんのプロフィールをご紹介しますと、
明坂尚子(あきさかひさこ)
『1935年生まれ。1958〜61年モスクワ繊維大学美術工芸科に留学。第4回国際テキスタイルデザイン・コンテスト日本代表。ベルギー・ポペリンゲ・レース&テキスタイル国際コンペ入選。リトアニアカウナス国際テキスタイルアート・コンペ入選。「糸の造形ー波の物語」「わたしの長崎自然色」などの個展。長崎県美術協会会員。日本工芸会研究員。長崎県展・市展工芸部門審査員。著書に「遠い、遠い、遠い夏の日。」(文化出版局)がある。』

遠い、遠い、遠い夏の日。

遠い、遠い、遠い夏の日。

で、半年前に思い切ってご本人にカフェ豆での展示をお願いしたわけです。明坂さんとは「骰展」という美術展でいっしょに展示させていただいてきた間柄で、ご主人の明坂さんは一昨年の企画展「カステラ文學館」のときにカフェ豆で講演会をしていただきました。
明坂尚子さんの作品については、実際に展覧会が始まってからお話させていただきます。ちなみに一昨年の今ごろ長崎県美術館で開催した「骰展」での作品がこんな感じです。

これ高さが4.5mあるんですよ。今回のカフェ豆の展示はこの作品をベースにして、カフェ豆のスペースのために新たに追加してつくられた作品となります。「カフェ豆の企画展はぜったい入場料をとっていい展覧会ですよ」とよく言われます。レベル的には私もそう思います。でもそこをあえてカフェというパブリックな空間に展開するというのが、最初からの狙いでありまして、今回も作家さんに対して恐れ多いのは十分承知で、それでも美術館ではできない見る人と作品の濃密な空間ができればと思っています。
さあ、今年もカフェ豆のギャラリー「ギャルリーコクトー」はハイレベルの作品展が目白押しですゾ!