秋ですの〜

月日の経つのはほんとうに早いもので…と何度も書き出しに使った言葉なのですが、それにしても一週間も一ヶ月も一年もあっという間に感じるこのごろ、みなさま秋の日をいかがお過ごしでしょうか。ほぼ一ヶ月の期間だった「納富司写真展 旅の途中」もいよいよ二日を残すのみとなりました。つい数日前まで岡野さんのまんが展をやっていたような気がするのですが、もう4週間近く経つのですね。びっくりです。今月はさすがに写真関係の方がたくさんいらっしゃいました。そして先日半年間の沖縄滞在から戻られたばかりの東松照明先生がランチを食べに来てくださいました。もちろん納富さんの写真を見に来られたのですけどね。


今月は演出家の青井陽治氏、デザイナーの岡本一宣氏、そして東松先生と、居ながらにして3名の日本のトップアーチストにお会いすることができました。ありがたいことです。たぶんカフェ豆をやっていなかったら、こんな機会はまずなかったでしょう。絵画、彫刻、デザイン、工芸、文学、演劇、写真、まんが、音楽、映画、テレビなどになんらかのかたちで関係する方たちがカフェ豆に興味をもってくださるようになりました。地元のアーチストや世界的に活躍するアーチストまで、ふらりと来てくつろいでいただけるようなお店になればいいなと思っています。もちろんカフェ豆は普通に普段づかいのカフェでもありますから、どなたでも気軽にいらしてください。ときどきびっくりするような方もいらっしゃいますよ。
そういえば、近頃ではカフェ豆貸し切りでコンサートをしたいというご相談もいくつかあります。ランチタイムをのぞけばいつでもOKです。貸し切りのための料金はいただきません。来られたお客様の飲食代のみでけっこうです。たとえば午後3時に15名のコーヒーとケーキセットだけのティータイムコンサートとか、午後6時以降であれば、15名以上でワインとオードブル付きの貸し切りライブなどが可能です。つめれば40名は大丈夫です。すでに12月は2件の貸し切りコンサートが決定しています。その前後に3回のカフェ豆主催のコンサートを企画中です。お楽しみに!
きっと何をやってもやらなくても月日はあっという間に流れていって、あっという間に身体が言うことをきかなくなって、せめて何かやっとけばよかったなんて後悔しないように生きていければと思っています。このあいだも書きましたが、アーチストとして日本や世界を舞台に活躍している方とお話をすると、ほんとうに言葉が明確です。当たり前かもしれませんが迷いがないですね。誰もが理解できる単純明快な言葉だけをつかって、見事に実感を伝えてくださいます。妙な理屈や知識をひけらかして自慢するような方はひとりもいません。ま、あたりまえといえばあたりまえなのですが、世の中には受け売りの他人の蘊蓄を並べて偉ぶってる方も少なくはないです。そんな人はまわりからいっぺんに見抜かれていることすらわからないで、小さなお山の大将の座をビクビクしながら守ってるんですよね。
おっと、ちょっと語り口が黒糖庵になってしまいました(笑)。
カフェ豆はすでに来年の企画を組み立て中です。あんまりガチガチにくみ上げると、途中で何も入らなくなるというのがよくわかったので、以前より少しゆるめに計画中です。すでに何人かの方の個展は決定です。なんと来年の11月も埋まりました。それからこれまで見たこともないようなかたちの展覧会もいくつかありますよ〜。もちろん奇をてらっただけの安易なものは絶対やりません。地に足の着いた、表現としてきちんとした完成度のあるものしかカフェ豆には展示しません。カフェ豆クオリティは厳然と維持していきながら極北のカフェをめざしていきます。カフェ豆に来て、作品と出会い、何かしらいままで気づかなかった何かを感じていただければうれしいです。

来週の29日(水)からは「野島泉里彫刻展」がはじまります。ほんとに純粋で直球勝負の彫刻に出会えるでしょう。
http://nojima-s.net/