長崎の演劇が動き出す

夕べは演出家の青井陽治氏とポスター制作の打ち合せをさせていただきました。日本演劇界の牽引力とでも表現すればいいのでしょうか。ちょっとお話をうかがうだけでパワーをいただきました。いつも思うことですが、その道のトップにいる方は、話が明確で決して飾ったりせずに無理がないということです。デザイナーの岡本一宣氏のお話をうかがったときも同じような「明快さ」を感じました。頭の中がきちっと整理されていて、どんなことをつっこまれても即座に解答できる回路が頭の中にできあがっているような気がします。それはきっと百戦錬磨の経験に裏付けされていることはもちろんですが、何ものにも染まらない純粋な芸術への憧れを常にしっかりと保っておられるからだと思います。見栄とはったりと口先で利権を誘導する政治家とは対局に位置するのでしょう。こうしたトップランナーの方たちといっしょに仕事をさせていただけるだけでとてもありがたいと思います。これから青井陽治氏はほぼ毎月長崎に演劇ワークショップの指導に来られます。来月はワークショップも見せていただけることになりました。とっても楽しみです。
 
先週末に徹夜でつくったデザインコンペの企画書が通りました。自慢じゃないですが(自慢ですが(笑))考えてみたらデザインスタジオヨンエフを始めてから、デザインコンペの勝率はほぼ100%です。デザインコンペは広告代理店やデザイン事務所、印刷会社などが5社から多いときは10社ほどで競うのですが、おかげさまでほとんどのコンペを勝ち取ることができました。ただ近頃お役所ではデザインではなくて価格だけでいちばん安いところに決めるところが増えて、そんなときはほぼ100%負けますね(笑)。ちゃんとした寿司屋と回転寿司屋を価格だけで競争させるようなものですから当然負けます。でも安いだけあってできあがったものはそれなりですから、結局お金をドブに捨てるようなもの。わたしたちの税金遣ってそんなことをするのもどうかと…。ま、ここで言ってもしょうがないですけどね。