カフェ豆の空気

毎日こうしていろんなお客様に来ていただけることが、ほんとうに有り難いなあと思います。もちろんカフェは商売ではあるのですが、カフェと言うシステムを基盤に、いろんな人が集って、いろんな出会いがあり、いろんなものごとが動いていく。店主はまるで特等席で舞台を見ているような気分で、一幕一幕を一喜一憂しながらも眺めている。「シナリオのないステージ」などと月並みな言い方かもしれませんが、確かにカフェ豆の空間にはいろんな人の思いと勢いが感じられます。シナリオはないけれども、これからいろんなことが始まるんだろうなあという空気を感じます。店主は器をつくるだけ。そこに何が飛び込んでくるのかはわかりませんが、きっと商売をはるかにこえた人やものごとのつながりやなにやらが渦巻くような気がしています。カフェ豆は9月で1周年を迎えます。それまでなんとかカフェ豆の基盤をつくりたいと思っています。もちろんカフェとしても魅力あるものにしなければなりませんが、ここに集うひとりひとりの素晴らしい才能と力が出会い組み合わさることで、長崎がもっと素敵で魅力のあるまちになると思います。もしかしたら「長崎クリエイターズパーティ」はそうしたことの手がかり足がかりになるかもしれません、ならないかもしれません(笑)。でもとりあえず楽しく魅力的なパーティになると思います。少年の頃、欲しくてたまらなかったプラモデルをやっとの思いで手に入れて、そのプラモデルの箱をだきしめて家に帰っている途中の少年の心のように、大人の社会にもワクワクしながら夢中になってつくりあげるものが必要なのではないでしょうか。時間が経つのも忘れて夢中になれるもの。カフェ豆という器は、そうしたものが飛び込んでくるようなお店にしたいと思っています。そしてすでにいろんなものやことや人が飛び込んできてくれています。カフェ豆の空気の中に感じる勢いとはそうしたものなのだろうと思います。よろしくお願い致します。
 

5月23日(土)の松尾薫プレイズショパン。のこり3席となりました。たぶん明後日の「長崎クリエイターズパーティ」で満席になると思いますので、予約がまだの方はお早めにお電話を。TEL095-825-4455