プレオープン終了

あっという間にプレオープンの5日目、最終日。ここのブログにチラッと書くこともできないぐらいの忙しい5日間でした。ブログ以外はほとんど宣伝していないにもかかわらず、たくさんの友人知人親類縁者(笑)、ブログを見てこられた方、噂を聞いてこられた方、そしてたまたまの通りすがりの方に至るまで、ほんとうにありがとうございました。このプレオープンの経験を生かし、来る9月11日の正式オープンには、しっかりとサービスさせていただきたいと思っております。考えたら、カフェ豆の場所すら公開してなかったですね。お客様一番乗りプラス4日間で6回もご来店いただいたマッキー様をはじめ、各方面からお祝いやお花をいただきましたことも含めて、この場をお借りしまして皆様に厚く御礼申し上げます。思い起こせば1年前…いかんいかん、公共施設の竣工式ではないので、堅苦しいご挨拶はやめにしてと。
とにかくいろんなことがありまくりの五日間。自分がエプロンをしてエスプレッソマシンを使ってコーヒーをつくっているという状況にいまいち現実味を感じられないまま、夢の中で誰とも知れない誰かに追いかけられているような、それでいてどこかわくわくしているような複雑な気持ち。もうすぐ中学生になる頃の小学校6年生の男の子のような気持ち。でも現実が目の前にそびえ立ってもいる。ふと考えるとゾッとするような…え?いつのまにかここまで来ちゃったよ、どうしよう。妄想で止めときゃ何てことなかったのに、という弱気な瞬間もある。カフェ豆は自分のこれまでのいろんなものの集約点であり、出発点でもある。たぶんそれは間違いないと思う。なんだかんだといいながら、こうして自分の現実を目の当たりにするということは、とても大切なんだろうなと思う。平凡な日常、それはそれで価値がある。しかしその人にとっての「平凡な日常」にどれだけ価値を持つのかは、その平凡な日常にどうやって辿り着いたかということかもしれない。今ある平凡な生活に甘んじていては、価値ある平凡な日常を得ることはできないのではないか…などと似非哲学してみたり(笑)
カフェ豆という空間、性質、機能、構造、可能性…それはすべて日常から少しだけズレるところから始まる。極北のカフェを目指すというのはそう言う意味だ。パーソナルな現状を検証できる心理的空間に心地よく誘う。形ありきではなく、求心力を持つ心理的エネルギーが形をつくりだし、そこにふさわしいものが顕われ、形が現われ、人が呼び寄せられる。そんな場所ができたら最高だなと思う。