いざ、極北のカフェ豆ちゃんへ

アルコールメニューを具体的に並べていったリストを眺めていてふと思った。日本酒、梅酒、ビール、ジン、ウォッカテキーラ、ウィスキー、ブランデー…これだけあるのにワインと焼酎を忘れてた(笑)。「あ、知らないうちに八方美人なメニューになってる」。ひととおりなんでもあるみたいなメニューの顔ぶれでは極北のカフェを目指すカフェ豆ちゃんではない。そこでもう一度考え直して絞り込んでいこう。でもこれじゃ居酒屋だ。ということで日本酒、ビール、ジン、ウォッカ。お酒はこの4種類に絞ろうと思う。いや、いっそのことジンだけっちゅう手もある。でもこはだしか握らない寿司屋みたいで、そりゃ個性というよりわがままだ。お客さんに「来るな」と言ってるようなもんだ。お酒も絞り込んでクオリティーの高さを感じてもらうという考え方で、ここはひとつ先の4種。いまどき焼酎をカットするなんていい度胸してるでしょ(笑)。でもねどうも焼酎の美味さが理解できないのです。なかには一升瓶で何万円もする焼酎とかあるけど、そんなに美味いか、これ…としか思えない私は変? 学生時代に焼酎は多少不味くても酔うために飲んでた。それは安いという理由でしかなかった。学生時代の話はおいといて(笑)…とにかく日本酒とビールとジンとウォッカが好きだからと言う理由で決めます(笑)。で、どうしてもそれ以外のお酒が飲みたかったら、こっそり耳打ちしてね。
毎日いろんな人が開店前のお店を覗いてくれます。ありがたいことです。「で、オープンはいつ?」という質問に、笑って「9月1日をめざしてます。でも遅れても気にしないようにしました」と答えてます。まだどうなるかわかりません。毎日いろんなことを決定してるけど、決定しなければいけないことが次から次へと出てきます。すでに雑誌や情報誌からの取材依頼も来てるけど、これもどうしようかなあ〜と迷っています。ま、フリーペーパーはきっぱり断ることにしてるけど、ちゃんとした情報誌には乗せてもいいかななんて思ったり…でもなあ、ここに乗せてここには乗せないとなると人間関係が難しくなる(笑)。だからいっそみんな乗せるか断るかだけど、そうなるとみんな断るしかない。カフェというよりギャラリーの宣伝をしたい。ギャラリーに来たらカフェだったみたいなね。で、レアなグッズや本も買えてうれしいって感じ。
考えてみたら「極北のカフェ」からかなり「パブリックカフェ」になってる。ここでもう一度、極北の寒〜い、つまり精神的に深くなれる空間を目指そう。飲み物や食べ物が美味しくて、流れる音の質も高くて、展示されるアートや工芸作品の質も高い。充分すぎる一人分の空間と、しっかりとした家具。これ以上シンプルはないといった食器やカトラリー。自由に読めるアート系雑誌や哲学書の本棚。オフホワイトの照明に錆びた生の鉄板の壁。そしてそのへんのカフェと同じ料金設定。アルコールメニューもノーチャージ。いろんな人の強力でここまでほとんど妥協せずに来れた。ここでもう一歩、がっちりと極北のカフェのコンセプトをゆるぎないものにするために決定しよう。それは…土足厳禁…あ〜、言っちゃったよ。ずっとず〜っと前から迷っていた床を土足にするか裸足で歩いてもらうかどうか。もうここまで来たんだから、やっぱり靴は脱いであがってもらおう。その前にあの重い鉄のとびらをよっこいしょと開けてもらうのだから、靴を脱ぐぐらいでいやな人は帰ってもらっていいやいっ(笑)。…ということで下駄箱の手配をしよう。下駄箱って言い方もすごいよね。いまどきどんだけの人が下駄履いてんだろね。
ま、そういうことで、極北のカフェ「豆ちゃん」は、あっちこっち軌道修正を余儀なくされながらも、なんとか初心を忘れることなくゴールへと、いやスタートへと近づいております。みなさん、オープンの日はあんまり気にせずに期待してくださいね(笑)。
今日はオリジナル「クッキーチョコレートフレッド」なるものをつくりました。砕いたオレオクッキーが冷たいチョコレートスムージーにからんで、なんとも絶妙な食感。それから何度もレシピを変えたマンゴースムージーも最終決定。美味いぞ!また太った。