禅寺の修行場のような…

先週末の夕方に現場に行ってみたら、もうすっかり床が塗装されていて、黒いフローリングができていた。これはそうとう期待できる。ほぼイメージどおりだ。まるで禅寺の座禅を組むところのようなシンプルで凛としたイメージ。以前も書いたけどシンプルというのは単に簡素というのではなくて、ムダなものを削ぎ落としたあとの高潔な空気を感じることのできるもの。何もないけど空気に密度があるというか、心地いい緊張感というか、そんなイメージを思い描いていた。つまり良質な美術館の一室を思わせる、それ自体が主張するのではなく、そこに存在するものの魅力が最大限に引き出されるような空間ができればと思っていた。そしておかげさまでそのイメージがどうやら実現しそう。今日当たり床の塗装のウレタン仕上げをやるのかな。あとはつや消しのワックスかけて床は終了。金曜日には厨房施設も入って内装工事も今週いっぱいで終わり、いよいよ日曜日には事務所の引っ越しとなる。それから1ヶ月かけてカフェの準備に専念することになる。とびきりおいしいコーヒーをいつでもいれられるような体制づくりをつくる。ここにきて家具の内容がかなり変わることになった。あの実際の内装を見たときに軌道修正を余儀なくされた。やはり最初に思い描いていた方向でいこうと決めた。6月8日に福岡に新しい家具屋さんがオープンする。最終的にはそこで現物を見てから決めようと思っている。メニューにしても家具にしても、ひとつひとつをどれだけクオリティを上げられるか。やはりそれがカフェ豆開店計画の一貫した目標のようだ。オープンまでにはまだまだ紆余曲折があるだろうけど、基本を見失わずにいけばかなりいいとこまで行くんじゃないかと我ながら期待を胸にふくらませているのですよ。
カフェ豆ミュージックNo.17
[rakuten:guruguru2:10248819:detail]
CD1枚と、同じCDにDVDがついたものの値段がどうしてあんまりかわらないのか理解できないけど、買う方にとってはありがたい。このスティングがリュート1本で歌うダウランド。聖ロカ教会で250人の観客の前で歌うスティングの映像はとても美しい。カフェににはモニターは置かないけど、これは音だけでも流していたいと思う。けんか腰でロックをやっていたポリスの頃からは想像できないほど穏やかに歌うスティング。彼の歌うジャズもカッコよかったけど、このダウランドは誰にもまねのできない現代のダウランドだと思う。