春の美術館へ

わからないながらも、なんとかカフェ豆ちゃんのFACEBOOKページをつくっています。今のところライブなどのイベント情報を書くので精一杯ですが、慣れてくるとこっちの方が手軽でわかりやすくて管理もしやすいかもしれません。FACEBOOKに関しては、いろいろ物議をかもすこともあるでしょうが、便利なツールとして割り切っていけばいいかもしれません。
http://www.facebook.com/pages/Caf%C3%A9%E8%B1%86%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93/185590874879592?sk=wall
 
というか、そういう捉え方が思うツボなのでしょうけどね。

昨日、お店を出てバイクに乗ったところでグーグルの撮影車とすれちがいました。もしかしたらグーグルアースに私のバイク姿が載るかもしれません。なんだかすごい世の中になってきましたねえ。
 
グーグルアースではありませんが、このごろ特に「人生を俯瞰する」ということが頭をよぎります。若い頃は、人生は無限の可能性に開かれた未来があると思っていたし、自分が死ぬなんて遠い先のことだと、つまり死を他人事としか思えていなかったということが、40半ばごろから感じてきて、50を過ぎて身体機能の急激な衰えを身にしみて感じるようになると、今まで生きてきた時間よりも確実に短い時間のどこかで死を迎えるんだということが実感としてわかってきます。それは親や身近な友人の死を目の当たりにしたり、死とまではいかなくても、同じ年代の人たちが急激に老化している様子を見るにつけ、自分も同じくらい年老いているんだなということに気づかされます。
今週から始まりました美術展「ART⇔IN⇔OUT 開かれた空間における6つのインスピレーション」にも、昔から知っている美術関係の方々が来てくださるのですが、あんなに元気に美術について熱く語っていた人がすっかりやわらかいおじいちゃんになっていたりして、ちょっと見ない間にこんなにも老けるものなのかと驚き、と同時に自分も同じだけの時間を生きてきたんだと言うことを思い知らされます。こうなると自分も生きてあとどれくらいかなというふうに思います。そうすると「ああ、人生って意外と短いんだ。このまま老けて死んでいくんだ。これまでのことのすべてが自分の人生であって、若い頃のあのときやあんなときの一瞬一瞬が、そのときは気づかなくても、今思えばキラキラと輝いていたんだなあ」と思います。もちろん今となってはあれほどの無鉄砲な輝きはない。でも違った視点で自分の人生を捉えることができるのはまさに「年の功」というものでしょうか。人生を俯瞰する。年の功ってそんなことなんじゃないかなと思う春の美術館でした。

おかげさまで「ART⇔IN⇔OUT 開かれた空間における6つのインスピレーション」は各方面からお褒めの言葉をいただいています。最終日の4月1日(日)は午後3:00から山田芳美さんによるクラリネット演奏、それから6人の出品作家によるギャラリートークを開催します。もちろん入場無料で、どなたでもご覧いただけますので、ぜひ春らしい暖かい、そしてとても開放感のある会場へ足をお運びください。
 
美術展は日曜日までですが、その前日3月31日(土)午後7:30からはカフェ豆ちゃんにてチェロとコントラバスと朗読のコンサートを開催します。ずいぶん席も埋まってきましたが、まだ予約可能です。こちらも是非お楽しみ下さい。

 
それから4月6日(金)の夜ジャズ!!もかなり席が埋まりましたが、まだ大丈夫です。現役のクラシック演奏家が奏でる本格的なジャズという珍しいプログラムです。メールか電話でお申し込みください。おまちしています。

 
おかげさまで岡野雄一さんのまんが本「ペコロスの母に会いに行く」は増刷した500部も残すところ50部ほどになってしまいました。完売もほどなく迎えるでしょう。買うつもりで買い損ねている方は、急いだ方がいいかもしれません。今のところ増刷は考えておりません。よっぽどのことがないかぎり増刷はないと思いますので、これが最後だと思われます。よろしくお願いします。自費出版のまんが本1000冊があっという間に完売になるという快挙。もちろんその内容があればこそなのですが、情報の早さには目をみはるものがあります。きのうもFACEBOOKで見たんですがということで注文がありました。これから出版や物流や著作権の概念も急激に変わっていくのではないでしょうか。マスメディアによって世論が意図的に誘導されてきたことは、今回の原発事故がきっかけで一般的に知られることとなりました。いや、マスメディアが世論操作をして来たのではなくて、何者かがマスメディアをつかって意図的な世論を組み立ててきたといったほうが正確でしょう。さらにFACEBOOKやグーグルの情報量や便利さにごまかされて世界中の人々の個人情報が知らないうちに集約されている世の中。すでに個人的な嗜好の情報が売買されているような世の中ですから、もはや私たちは自分の個人情報さえ自分で管理できない世の中になっていることに、もっと問題意識を持つべきなんじゃないかって思います。