今夜はフリーライブですよ〜!

「今日を頑張った者だけに明日は来る」…ちょっとかっこよさげな言葉だけど…自分の幸せは自分でつかみ取れ!みたいな体育会系の格言というか、社員を効率よく働かせるための管理者の口車。でも頑張らなくてもいい日だってあっていいよね。だって頑張らなくても明日が来る国に住んでいるから。でも頑張らないと明日が来ない国だってある。頑張っても明日が来ない人だっている。僕らはそんな国のことや人のことをなかなか真剣に考えることはできない。だからこんなぬるま湯な国に住んでて「今日を頑張った者だけに明日は来る」なんて言うのはウソッぽい…とは言っても、この国がほんとにぬるま湯な国かというとそうでもない。毎日とんでもない事件が起こっている。それはぬるま湯な国であるかのように思わされているだけで、つまりこの国はそう思っている人が多い方が都合のいい人たちがいて、その都合のいい人たちがこの国をそんなふうにしている。だからほんとうは他人の都合で生かされているような人間にならないように、頑張らなくちゃいけないんだと思う。誰かのために生きるのは美しいけど、誰かの都合で生かされるのはみっともない。誰かのために頑張ることができるのは幸せなんだと思う。つまり何に頑張るのかってことが大切なんだろう。是が非でも今日を頑張るのではなく、誰かのために頑張ろうと思う。
人は、自分の生まれる瞬間と死ぬ瞬間に立ち会うことはできない。他人のそれには立ち会うことはできても、どうやっても自分のそれとは立ち会えない。そう思っていた。私の息子が幼い時に、生まれた時のことを憶えているか訊いたら「憶えている」と答えた。そして新生児の透明なケースの中に5人並べられていて、そのいちばん左側に寝かせられていたことも憶えていると答えた。母親のお腹の中にいたときのことも憶えているようなことも。もちろん彼が小学生になるまでにそんな記憶はなくなっていた。もしかしたら、人は自分の死にも立ち会うことができるのかもしれない。人は自分がどんなふうに亡くなっていくのかをちょっと離れた所で見ているのかもしれない。そして静かに忘れてしまう。なにもかも。一生の間にどれだけ人を愛したのか、愛されたのか、憎んだのか、憎まれたのか。そんなことも静かに静かに忘れてしまうんじゃないか。なんだかそんな気がしてきました。
 
ちょっといつもと書き出しが違って失礼しました(笑)。毎日目が回るほどの忙しさですが、それでもいろいろなことを考えさせられるようなこともあって、ふとこんなことを書いてみました。最近、とてもお世話になっていた方が亡くなって、人生とか生命とか、あらためて考えてしまうことがありまして、きっとそんなことで書いたんだろうと思います。
今、少しずつ読んでいるのが田口ランディさんの小説と、アーノルド・ミンデルの「身体症状に「宇宙の声」を聴く―癒しのプロセスワーク」。ミンデルの本は難しいので、なかなか読み進まないですが、あいかわらずすごいことが書いてあります。とても平易な言葉で、できるだけわかりやすく書いているのはわかるのですが、内容そのものがとても高度なので、完全に理解しようとは思わずに読まないと1ページも先に進みません。でも、いまの自分には読むべき本じゃないかと思って読んでいます。

身体症状に「宇宙の声」を聴く―癒しのプロセスワーク

身体症状に「宇宙の声」を聴く―癒しのプロセスワーク

キュア cure

キュア cure

田口さんの小説はあいかわらず面白いです。面白いという表現は失礼かな。すごいなと思います。いま以前読んだはずの「オカルト」を読み返しています。「読んだはずの」というのは、不思議に二度読んでも新鮮で、こんな内容だったかなと思えるほど新鮮なんです。最初に読んだ田口さんの小説は「キュア」でした。表向き現代医療やターミナルケアが話の中心になっていますが、とても深い内容です。私にしてはほんとうにめずらしく、一気に読みました。それからしばらく「キュア」の内容が頭の中を駆け巡っていました。鮮烈でした。それからそう何日もしないうちに、田口さんご本人とお話ができたのはとても単なる偶然とは思えないできごとでした。そうしたこともあって、いまでは村上春樹さん以上にランディさんのファンになっているカフェ豆店主であります。
本の話がでたついでに、最近見た映画(DVD)の話。ちょっと前から以前一度見た映画を見直しています。「ハンニバル」を見直した話はここでもしましたよね。あれから「メメント」見ました。
メメント [DVD]

メメント [DVD]

何かのショックで10分しか記憶がもたない主人公の男が奥さんを殺した犯人をつきとめようとする映画で、そりゃあよくできた映画でした。面白かった。でも疲れていたので途中で居眠りしたら、ますますストーリーがわからなくなって、またあらためてもう一度借りて見ようと思ってます(笑)。それから「トゥルーマンショー」を見ました。
トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]

トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]

やはり面白かったです。この映画を見てから田口ランディさんの小説を読んでいたら偶然にも「トゥルーマンショー」が出てきてびっくりしました。それから見たのが「マルコヴィッチの穴 」これも面白かったですね〜。
マルコヴィッチの穴 [DVD]

マルコヴィッチの穴 [DVD]

  
 


さあ、今夜はカフェ豆フリーライブ。今夜もいろんな方の歌と演奏で賑わいそうです。出演は長崎弁100%消しゴム男爵シンガーソングフリー(ライ)ターまんが家の岡野ペコロス雄一さん、超絶スラップベースのグッドマンさん、今回はピアノで弾き語りをするらしいラリラリピノさん、今回初登場ボーカルとギターでボサノヴァとMPBを奏でるデュオ「リマー」、オカリナとアイリッシュホイッスルの立石佐保美さん、アコーディオンのロコさんが複数で登場です。みなさん気軽に楽しんでください。出演は11月3日の日記に書いています。これだけのライブなのにオール500円のドリンク代のみです。自家製パン付のローストポークやボイルドソーセージもみんな500円。演奏は午後7:00から9:30ぐらいまで。演奏途中の出入りもOKです。みんなでワイワイ楽しみましょう!

そうそう、今夜はいろんな方が出演するフリーライブで、11月21日(日)は「夜ジャズ!!」です。このときはワンドリンク付2500円の本格的な2時間強のジャズライブです。